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キャッチアップ

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長
【嫁の姿にあおられて風俗通い】
S・K 67歳 静岡県在住
去年の春に家内が亡くなり、夏ごろから息子夫婦と同居することになった。サラリーマンの息子は夜が遅く、孫もいないので昼間は嫁と二人きりになる。それでも嫁はわたしのような老いぼれにあれやこれやと気を使い、ときには二人で連れ立って買い物や散歩に出かけるときもある。
その様子を見た近所の人たちは、うらやましそうにわたしたちを見る。
息子は出来が悪く、いまでも将来が不安だが、選んだ嫁だけは天下一品だと感謝すらしている。
嫁は30を少し過ぎたばかりで、一番熟れている年ごろだといっても過言ではない。それに、嫁にきても化粧や服装に気を使い、それが返って彼女を若々しく見せる。
肌も白く、肉づきもよく、それでいて表情は20歳そこそこの少女のように愛らしい。秋や冬などはいいが、暑い季節になるとギャルのような薄着になる。素肌がむき出しになり、ムッチリとした太ももや豊満な乳房があらわになる。
60半ばの年といえども、そんな姿を間近にしては、よこしまな感情がわき起こってくる。
それは、ついこの前のこと。
冬のことだから、嫁はセーターにジーパンという出で立ちだった。
ぴっちりしたジーパンは尻の形をくっきりと浮き上がらせ、セーターの襟元は大きくひろがり、胸元は必要以上に丸く盛りあがっている。
わたしは居間で新聞を呼んでいるふりをしていたが、目はどうしても嫁の姿を追ってしまう。
「キャ」
そのとき嫁が奇声をあげた。何事かと思っていると、ゴキブリが台所を歩いているという。
暖房の行き届いた部屋だから、冬でもこんな虫が出るのかと、わたしは読んでいた新聞を丸めてたたきつぶそうとした。
その瞬間、ゴキブリが羽を広げて嫁に向かって飛んできた。
「イヤ!」
嫁は身をよじってわたしに抱きついてきた。
その肉の感触、匂い、温度。わたしは年甲斐もなく自分を見失ってしまう。
そのまま押し倒してやろうかとも思ったが、鬼畜な行為だと思いとどまり、嫁を離す。そして、何気ない様子をつくろいながらゴキブリを退治した。
「あー、こわかった」
よほどの恐怖を感じたのだろう、嫁は青ざめて震えていた。
「ゴキブリくらい」
「だってぇ」
すねたようすがいっそう愛らしく、色っぽい。鼻にかかった声だけで、若いころならイッってしまったかも知れない。
「でも、お義父さんがいてくれてよかった。ありがとうございます」
嫁はそういってぺこりと頭をさげる。そのとき、丸く切り取られた襟元から乳房の谷間と、それをおおう黒い下着が見えた。
わたしはたまらなくなり、そのまま家を出た。二人だけでいるとよからぬ行為におよんでしまう。そう思ったわたしは、とりあえず外に出て頭を冷やそうと思ったのだ。
しかし、あちこち、うろうろしてみても頭の中は嫁のことでいっぱいだ。
あのムチムチした身体をなんとかしたい。均整の取れた身体を堪能したい。舌足らずで鼻にかかった喘ぎ声を聞いてみたい。あのでかい乳にむしゃぶりつきたい。
そんな嫁と四六時中いっしょにいることは、苦痛意外の何物でもない。別居も思いついたが、さて息子にどういっていいものか考えつかない。
そうこうしているうちに近くの公園に来た。
ベンチに座ってタバコを吸うと、どこからともなく1枚のビラが飛んできた。わたしはそれを手に取る。そこには全裸の女がにっこりとほほ笑み、男を誘う表情をつくっている。その顔が、なんとなく嫁に思えた。
「しかたない、この方法で」
風俗店の女が嫁のような美人だとは限らないが、このままでは本当に間違いを犯してしまいそうだ。
わたしはその足で歓楽街に行き、それらしい店に思い切って飛び込んだ。
昼間と言うこともあり、店の中は空いていた。わたしはすぐに個室に通され、相手をしてくれる女の子を見た。
驚いたことに、そこにいたのは嫁とそっくりな女の子だった。
わたしのはち切れんばかりの思いが、彼女をそう見させたのかも知れない。けれど、わたしは相手に不満なくひとときを過ごせそうなので、とりあえずは安堵した。
お客さん、このお店初めて?」
声も似ている。
「じゃあ、服を脱いでタオルをまいてください」
そして、女の子も裸になる。
白い肌、はち切れんばかりに実った胸、張りつめた太もも。
やはり嫁に似ている、とわたしは思った。
そのまま二人でシャワーを浴び、わたしは簡単なベッドの上に横たわった。
「時間内なら何度いってもいいからね。最後はお口に出していいから」
「口に?」
「そう。それともスマタにします?」
わたしは、それに決める。こんなキレイな女の子の口の中に、わたしの精液を吐き出すわけにはいかない。そう思ったからだ。
「じゃあ、はじめます」
女の子はペロペロと舌を伸ばしてわたしをしゃぶりはじめた。そのなめらかで温かな感触に、わたしは悶絶してしまう。長いあいだ勃起はするが完全な膨張を持たなかった珍棒は、50年若返ったように固く屹立する。
「ふふふ、お客さん、元気」
見おろせば、可憐な顔の中にわたしに醜い一物が埋没するさまがうかがえる。それがそのまま嫁の顔に突き刺さる自分と錯覚し、興奮はいっそう高まる。
「ふぅううん、うん」
艶っぽい声を出しながら、女の子はわたしをほお張り、顔を揺さぶった。わたしは我慢の限界を知る。
「お客さん、出そうなの? じゃあ、スマタ、しようか」
女の子はそういってヌルヌルしたローションを脚の付け根に塗り、わたしにまたがると太ももと手を使ってしごきはじめた。
その感触は、まるで本番をしているようだった。わたしの上で身体を揺さぶる女の子は、挿入されているかのように気持ちよさそうな表情を浮かべている。
「ああん、当たる、クリちゃんに当たる」
本当に入ってるんじゃないか、と改めれば、たしかに一物は手の中に入ったままだ。けれど、心地いいことには違いない。
わたしはそのまま絶頂を感じ、彼女の手の中に精を吐き出すのだった。
それから、嫁を見ても興奮しないかと言われれば、けしてそうではなく、逆にあの店の女の子と思いが重なって、嫁を見るたびに、あのときの気持ちよさがよみがえる。しかたなしに持ち金をはたいて店に行き、あの子を指名し、天国を知る。
若い子と身体を合わせているせいか、このごろは若返ったとも周囲にいわれる。とはいえ、わたしはしがない年金生活者。小づかいをもらいたくても、なんのために必要かは言えない。
しかし、嫁を見るとウズウズする。嫁には感謝しているが、小づかいの捻出に四苦八苦しているこのごろである。
- 【選者紹介】
- 長月タケオ(ながつきたけお)
- 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
- 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
- おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
- 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
- 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
- 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
- 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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- 誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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