Catch Up
キャッチアップ
このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長
【田舎の早すぎた初体験】
N・M 59歳 奈良県在住
わたしの生家の近所に、少し変わった女の子がいた。母親は彼女が生まれて間もなく蒸発し、祖母と父親の3人暮らしだった。田舎のことなので彼女はイジメの標的となり、学校にも満足に通っていなかった。
名前は小夜子といった。わたしより1つ年下で、ぼさぼさの髪に真っ黒な顔。とてもじゃないが、かわいいといえる風貌ではなかったが、なぜか小夜子はわたしに懐いていた。わたしが自宅でぼんやりと過ごしていると、勝手に入ってきて、一緒に遊ぼう、とせがんでくることもしばしばだった。
それは、小学校6年の夏の日の出来事。小夜子はいつもどおり、庭から縁側を通ってわたしの家にあがりこんできた。
そのとき、わたしは昼寝をしていたが、下半身が涼しいので目をさます。すると小夜子がわたしのパンツをおろし、勃起したペニスに鼻を当ててクンクン嗅いでいるのが見えた。わたしは慌てて飛び起きる。
「なあ、チンコのにおい、かがせてえや」
小夜子はいう。
「なにをいうてんねん。やめとけや」
「なんで? エエやん、におい嗅ぐだけやん」
いったい彼女は、何を思ってそういう行動に出るのだろう。わたしは不思議に思いながらもパンツをはきなおす。
「やめとけ、こんなことするんやったら、これから遊んじゃれへんぞ」
「なんで? チンコのにおい嗅ぐだけやん」
「なんで嗅ぎたいねん」
「オトンと同じにおいするから」
「お前とこのオトン、におい嗅がせるんか?」
「ううん、ウチが勝手に嗅ぐねん。けどオトンは、いやがれへんで」
「アカン、今日は帰れ。用事あるから」
「いつきたら、嗅がせてくれるん?」
「オトンのだけでエエやろ」
「いやや、ほかのんも嗅ぎたい」
「ほな、オレ以外の誰かに頼めや」
「いやや、殴られる」
「オレやったらエエのんか?」
「うん、殴れへんもん」
確かにわたしは、小夜子に暴力を振るったことがない。いや小夜子だけではなく、誰に対しても手をあげたことはない。
「またな、その気になったらな」
「いつ、その気になるん」
「そのときは、そのときや」
わたしはうまく言いくるめて、小夜子を追い出した。
その日から小夜子は、わたしが家にいるとたずねて来て、においを嗅がせろとせがんできた。あまりしつこいので、わたしはしぶしぶパンツをおろし、彼女に嗅がせることにした。
「なんや、今日は大きなってないな」
「そらそうや」
「なんで男の人のチンコて大きなるん?」
「知らんがな」
「どないやったら大きなるん?」
「それはやな」
真剣な目で小夜子はたずねる。わたしは答えに窮してしまう。
「なんとなくや」
「なんとなくか?」
「そうや」
納得したのかしないのか、それでも小夜子はわたしの股間に顔を近づけ、鼻を当てた。クンクンとまるで犬が地面を嗅ぐように鼻を鳴らし、ときどき口から吐息を漏らす。
「ど、どうや……」
「オトンと、ちょっと違う」
目を閉じて嗅ぎ続ける小夜子。そのときわたしは、身体に変化が起きはじめるのを知った。
下半身が熱くなり、血液の充満してくるのがわかる。なんとかごまかそうとしても、一物はぐんぐん大きくなり、完全に勃起をはたす。
「やあ、大きなった」
小夜子は、よろこびの声をあげた。
「なんで? なあ、なんで?」
「し、知らんがな!」
わたしは恥ずかしさのあまり、立ちあがってパンツとズボンをはく。
「なんで? なんでパンツはくん?」
「もう終わりや」
「えー、なんで?」
「なんでもや!」
そんなことがあってからも、小夜子は何度もわたしをたずねた。わたしも小夜子の吐息がみょうに心地よく思え、あらがっているふりをしながら、においを嗅がせていた。
しかし中学生にあがったころ、小夜子との奇妙な行為も中断した。小学校と違って中学校は遠くにあり、クラブ活動もはじめ、小夜子と遊ぶ時間がなくなったからだ。
だが、わたしが中学3年になったばかりの春、桜の花が咲き乱れる日曜日。わたしは受験勉強に集中するためクラブを辞め、その日も昼間から机に向かっていた。
「なあ、遊ぼ」
聞きおぼえのある声に気づき、縁側に出ると小夜子がたたずんでいた。久しぶりに見る小夜子は背も伸び、髪の毛もきれいに整えられ、肌の色も白かった。
「忙しいん?」
「うん、受験勉強や」
「受験?」
「そうや」
「遊ばれへんのん?」
小夜子は寂しそうにいう。わたしはそのとき、気にもとめていなった小夜子の胸に目がいった。
股間を嗅いでいたころの小夜子は、胸も平らな幼女の身体つきだった。けれど、中学生の小夜子は乳房もふくらみ、どことなく艶かしい肉体に成長をとげている。
「ちょ、ちょっとだけやったら」
わたしは勉強を中断し、小夜子を部屋に通した。
「なあ、なあ、おぼえてる? ウチ、ここでチンコ嗅いだの」
「な、なんやねん、いきなり」
「あのとき、チンコ大きなったやん。なんでチンコ大きなるか、ウチ、知ってんねんで」
屈託のない表情で小夜子はいうが、その表情、そして胸乳を見つめるわたしの感情はおだやかでない。
「また、嗅いでもエエ?」
「え?」
「チンコ、嗅いでもエエ? 大きしてもエエ?」
わたしは返事に困った。以前の小夜子ならきっぱり断っただろうが、いま目の前にいるのは、大人になりかけの少女だ。昔日の面影は残っているものの、顔はともかく、身体は大人びている。
「ま、まあ、ちょっとだけやったら」
わたしは家に誰もいないことを確認すると、部屋のふすまを閉めた。ズボンを脱いで、パンツをおろし小夜子の前に座ると、彼女にも裸になるよう命じた。
「なんで?」
「オレだけ裸やったら恥ずかしいやろ」
小夜子は素直にしたがう。
「パンツだけでエエのん?」
「いや、できたら」
全部脱いで欲しい。そう伝えると、小夜子はなんの疑いもなく全裸になった。
わたしは眼前で露呈された小夜子の肢体を見て言葉を失った。腰つきや手脚に幼さは残っているものの、うっすらとした茂みが陰部を覆い、桜色の乳首を中央に収める乳房は、手の平にあまるほどふくらんでいる。
「なあ、もう、嗅いでエエ」
小夜子はいう。わたしはうなずく。小夜子は前かがみになって鼻を鳴らす。わたしの目の前にはなめらかな肌と、丸く小さな臀部の曲線がひろがる。小夜子は嗅ぐだけでなく、指でつまんでもてあそびはじめた。
「小夜子、舐めてくれへんか」
興奮をおぼえたわたしはいった。その言葉に小夜子は、不思議そうな目でわたしを見あげる。
「舐めるん?」
「そ、そうや」
「なんで?」
「舐めたら、その、味とか……、においもようわかるはずや」
「そうかな」
「そうや、絶対」
小夜子は首をかしげて舌を伸ばし、わたしを舐めはじめる。わたしの一物は張り裂けんばかりに膨張し、脈打つ。小夜子は舌を絡めてしゃぶっていたが、やがて口から抜き出し、身を起こした。
「なんで、やめんねん」
「寒い」
「え?」
「寒い」
小夜子はそういって正座し、身を震わせている。
「そうか、ほな」
わたしはいきなり小夜子を抱きしめた。
「こうやったら、暖かいやろ」
「そ、そやけど」
「なんや、こわいんか?」
「う、うん、なんか、こわい」
わたしの表情は劣情にまみれていたに違いない。小夜子は女の直感として、それを感じ取ったのだろう。わたしはそんな小夜子を抱きしめ、床に押し倒した。
「え、え、え!」
「エエから、エエから」
わたしは小夜子の乳房を舐め、陰部に手を伸ばす。
「あ、アカン、アカン、こわい」
「こわないから」
「アカン、アカン、アカンんん!」
わたしはいきり立った一物を、小夜子の陰部に突き当てた。モノは思ったよりもスムーズに、小夜子の内部に挿入をはたす。
「い、いたい!」
わたしも初めてだったが、小夜子も処女だったようだ。しかし、そんな小夜子を気づかう余裕はない。
「い、いたい! 堪忍、堪忍! イタイイタイ! もう、やめて、堪忍して!」
叫び、逃げようとする小夜子を押さえつけ、わたしは腰を振った。そして、そのまま小夜子の中に吐き出したのであった。
そんなことがあってから、小夜子はわたしに近づかなくなった。道であっても逃げ出してしまう。わたしは後悔と罪悪感を味わった。
高校に進学すると、わたしは寮生活を選び、小夜子とはまったく会わなくなった。いつしか小夜子の家族は、どこかに引っ越していった。
そんなわたしも今年で還暦。小夜子がどこでどうやって生活をしているのか、知りたくもあるが、また知りたくもない気もする。
【選者紹介】
長月タケオ(ながつきたけお)
1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)
ほか
長月タケオ『誘惑する女 熟女たちの悦楽』
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