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キャバクラやコンカフェ、メンエスでも横行?潜入ルポ
「コロナ禍による経済苦境もあり、増えた歌舞伎町の“立ちんぼ”が、ここにきて激減しているんです」
こう語るのは、ベテランの風俗ライターだ。本誌でも既報の通り、歌舞伎町(東京都新宿区)では、ここ数年、女子大生や20代OLといった令和女子たちの路上売春が問題となっていた。
「平日の夜でも20人以上は立っていましたからね。料金はゴムつきで1万5000円、ナマなら2万円が相場でした」(前同)
だが、当局も黙っていない。警視庁保安課は今年に入り、計80人の女性を売春防止法違反で逮捕した。
「取締りが強化された9月は、35人が摘発されました。そのうちの7割は、20代女性だったそうです」(夕刊紙記者)
ただし、逮捕された女性すべてが“普通の生活”に戻ったわけではないという。
「合法のデリヘルやキャバクラ、コンカフェやメンエスなどに鞍替えする立ちんぼが増えています。しかし、もともと“本番”をして稼いでいただけに、店でも客と裏交渉する女の子が後を絶たないとか」(前同)
ノンフィクション作家の酒井あゆみ氏が解説する。
「風俗の場合、女性の取り分はプレイ代の5~6割。全額が自分に入る立ちんぼに比べて稼げない。だから、プラス5000円程度で最後までヤラせるんです」
キャバクラやコンカフェも同様だ。新宿のキャバクラ店の店長は証言する。
「最近、入店した子にも“元立ちんぼ”が紛れていました。そういう子は客と手当たり次第、LINEを交換。客とパパ活するんです。店の立場があるので、証拠をつかんだらクビにします」
実態を調査すべく、本誌記者も歌舞伎町にある某人気デリヘルに潜入した。
実は、この店、SNSで「本番ができた」という情報が飛び交っていたのだ。
料金は45分で1万6000円。指名したのは今月入店した新人娘のアイリちゃん(23)。見た目はギャル系で、細身ながら、脱ぐとEカップの美ボインだ。
「ふだんは飲食店で働いていて、空いているときだけ、ここでバイトしています」
シャワータイムのとき、さりげなく歌舞伎町の立ちんぼ摘発の話題を振ると、
「あ~、男の人も大勢、見学に来ていましたよね。私は違いますよ(笑)。そんなの、怖いじゃないですか~」
関係ないと、完全否定。
ところが、いざベッドでフェラが始まると、なぜか緩慢な動きで、イクにイケない。そして……、
「お兄さん、アレだったら、最後までするぅ? つけなくていいから、イチ(1万円の意)で、どう?」
肉棒をやわやわとシゴきながら、誘ってきたのだ。むろん、丁重に断ったが、こんなにも簡単に本番交渉をしてくるとはビックリ。
前出の酒井氏が言う。
「若い女性が普通に本番をするから、店側も困っているといいます。知り合いの店長は、“若い子じゃなく、熟女系の店にしたほうが安心”と言っていました」
歌舞伎町の立ちんぼ80人の摘発の余波は、都内のピンク産業に及んでいるようだ。