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キャッチアップ
このコーナーは週刊大衆ベテラン記者の柚月怜氏が、街のタクシー運転手さんに乗客の破廉恥な行状をお伺いしたものです。タクシー運転手さんといえば、世の中で一番「街の事情に詳しい方々」といっても過言ではありません。新聞やテレビでは決して報じられない一般人たちの「ハシタナイ素顔」に腰を抜かしていただければ幸いです。なぜなら、この報告書には「真実」しかないのですから。
編集長
- 【被害ドライバー】
- 高杉友也さん(仮名=55歳)。タクシー運転手歴25年。独身。40歳の時に勤めていた飲食店が倒産。その後、都内大手のタクシー会社に入社。主に池袋駅西口界隈で付け待ち。趣味は競馬とパチンコ。好きなAV女優は波多野結衣。
『酔いどれOL3人組が車内で、無修正SEX動画を鑑賞』
「いや、もうね。俺なんかもたまに若い女の子を乗せると、ちょっと嬉しいわけですよ。でも、あの時ばかりはほんとに……今どきの娘が怖くなりましたよ」
それは昨年の夏ごろ、高杉さんが終電後の池袋駅前で3人組の女性客を乗せた時の話だ。
「3人とも年齢は24~5歳かなぁ。仲の良い友達同士みたいで、ずっと飲んでいたんだろうね。キャハキャハ楽しそうに話しながら、3人は密着するように後部座席に座ってね。とにかく酒臭いったらありゃしない(笑)。まあ、慣れているけどね」
行先を尋ねると、六本木とのこと。まだまだ夜遊びする気満々のようだった。
とはいえ、高杉さんも酔っ払いのオヤジ客に愚痴を聞かされるよりも、若い女性グループの楽し気な会話を耳にしているほうがよっぽど運転も楽しい。
運転に集中しながらも、聞こえてくる彼女たちの会話に耳を傾けていた。
「そのうち真ん中に座っていた女の子が『この前、すごいものを見つけたのよ』と言いながらスマホを取り出したんです。両隣の二人も体を寄せてスマホを覗きこむと、いきなりハレンチな喘ぎ声が……あろうことか、AVを車内で流し始めたんです」
だが、すぐにAVではないことに気づいた。
「女の子たちが『うわ、でかっ!』とか『この女、クリでかくない?』とか言っているんです。まず、年頃の女性がそのようなハシタないことを平然と口にすることにも驚きましたし、内容を聞く限り、観ているのは無修正のエロ動画。最近はスマホでそういう違法な動画も観られるって週刊誌で読んだことはあったけど、まさか女の子たちまで観ているとはね~」
ルームミラーで彼女たちの様子を確認すると、大声で騒ぎながらも、無修正動画を食い入るように鑑賞していたという。
「そしたら、真ん中に座っていた女の子が『これ、この動画がすごいの』と言って……他の2人もその動画を目にしたんでしょうね。うわああーーと大絶叫。で、一人が『ピザにチンポがブッ刺さっているじゃん!』って……」
嫁入り前の娘がなんたる言葉を口にするのかと、高杉さんは顔面が真っ赤になってしまったという。そして、その時、タクシーは信号待ちとなった。
「すると、真ん中にいた女の子が、こちらに身を乗り出してきて『ほら、運転手さんも見てよ』と、スマホをかざしてきたんです。恐る恐る液晶画面を見ると、巨根男性が、ピザのど真ん中にペニスを貫通させて、気持ちよさそうに腰を振っているシーンがドアップで。どう反応していいか分からず、とりあえず『運転中ですので……』と返しておきましたが、イヤハヤなんとも。あんな凄まじい動画を見てハシャいでいるなんて、本当にちょっと、若い女の子には敵わないや、とつくづく思いましたよ」
以来、高杉さんはピザを食べられなくなったと神妙な面持ちで締めくくるのであった。
- 取材&記事:柚月怜(ゆづきれい)
- 20代の頃より「週刊大衆」の記者として、街の妖しい噂やエロスポットを中心に取材。官能作家として、著書『惑わせ天使』(双葉社刊)もある。