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レイプといえば、男が女を襲うものと誰もが思ってしまうが、現代は逆パターンの事件も増えている――。
昨年は大学生によるレイプ事件が相次いだ。表沙汰になっただけでも東大、近畿大、慶応大、千葉大など。こうした性犯罪の影響もあってか、政府も動き出した。「今期の通常国会では、性犯罪に対する刑法改正案が提出される予定です。強姦罪の刑期の引き上げをはじめ、今までは親告罪だった強姦事件も非親告罪となります。これにより、被害者の泣き寝入りも少なくなると思います」(社会部記者)
刑法改正で性犯罪がなくなることを祈るばかりだが、実は今回の改正案には意外なものも含まれていた。「男性も強姦罪の被害者に含める」
お分かりだろうか。強姦被害者は何も女性に限ったことではない。「現在の強姦罪の被害者は“女性のみ”とされているんです。しかし、男性が強姦に準ずる被害に遭ったときも強姦罪を適用すべき、という改正案も提出されたんです」(前同)
言い換えれば、性犯罪の被害に遭う男性が増えているということだ。そこで今回、本誌は男性の被害実態を徹底取材した。「まず一番多いのは、電車内の痴漢ですね。昔から男にお尻を触られるといったホモ痴漢はありましたけど、最近は女性に逆痴漢されたケースもよく聞きますね」と語るのはカウンセリングルーム「青山リラク」を主宰するカウンセラーの青山愛さん。
逆痴漢といえば、AVの痴女モノを想像するが、現実は全然違うようだ。「私のところにも何人か、逆痴漢の被害に遭った男性が相談に来ましたけど、とにかく“気持ちが悪い”と言うんですね」(前同)
具体的に話を聞くべく、実際に被害男性にも取材させてもらった。「もう1年以上前のことですが……いまだにショックで、女性恐怖症です……」と話すのは現在、都内の某企業で働くAさん(25)。
女性にイタズラされるだけにイケメンかと思いきや、どちらかというと“ずんぐり体型”の地味な男性だ。痴漢されたのはある私鉄の車内だったという。「午後6時過ぎの帰宅ラッシュの時間帯で、車内は満員でした。電車に乗ってすぐに、お尻を撫でられている感覚があったんです。まさか?と思って振り向いたら、55歳ぐらいのケバいオバチャンがいたんです。その女は僕と目が合うと、今度はあからさまに股間に手を伸ばしてきたんです。頭の中では“なんだよ、このババア!”と思う一方で、“おかしい人だったら危ないから、関わらないでおこう”という防衛本能も働いていました」(Aさん)
海外では女が男をレイプする事件は頻繁に起きている
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