Catch Up
キャッチアップ
このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長
【イジメてほしいとねだるハイミス教師】
M・T 61歳 熊本県在住
あれは、わたしがまだ現役教師だった12月のこと。とある研修会に出かけたわたしのとなりに、年のころなら30代半ばの女教師が座った。長い黒髪をひとつにたばね、黒縁のメガネをかけ、薄い化粧に黒いスーツと、一見すれば色気のない女性だった。
わたしはとくに気にもとめず、講演を聴き、質疑応答に耳をかたむけていた。やがて休憩時間となり、わたしは紙コップのコーヒーを買い求め、喫煙スペースへ足を運んだ。
そこには件の女教師が先に座っていた。膝上10センチほどのスカートから伸びた形のいい脚を組み、細くて長いタバコから紫色の煙をくゆらせている。研修にあてがわれた会議室では気づかなかったが、細身の割には胸が大きく、スタイルは申し分ない。
わたしはかすかな緊張をおぼえつつ、彼女の近くに席を取った。
「あら?」
わたしの姿に気づいた彼女は、メガネ越しに見つめる。
「たしか、わたしのとなりの……」
「あ、はい……」
「あなたもタバコはお喫いに?」
「ええ、まあ……」
それから二人は、喫煙者にとって学校勤務はなかなか辛いとか、最近の親は教師に期待をかけすぎるとか、いろいろ話す。すると、彼女の考えとわたしの考えはほとんど同じであることがわかり、いつしか意気投合してしまう。
「うれしい。わたしって考え方がおかしい、とっぴ過ぎるってよく言われるんですよ」
「そうですか? ボクはそう思いませんよ。むしろ、まっとうな教師の考えだと」
「あの……」
そのとき彼女は、少しうつむき加減になっていった。
「今日、このあと、ご予定は?」
「いえ、別に」
「よかったらお食事でもしながら、もう少しお話できませんか?」
40年近く生きてきたが、女性の方から声をかけられるのは初めてだった。それに、よく見ると、彼女は顔立ちも端正で清楚な趣を漂わせている。
やがて、休憩時間は終わり、もとの会議室へ。しかし、おこなわれた研修会の内容は、何一つ記憶に残ることはなかった。
会場をあとにし、わたしたち二人は駅に近い居酒屋へ入った。
「気取った店よりも、わたしはこういうとこの方が好きなの」
席について生ビールを頼み、まずは乾杯。このときになって、彼女は自分の名を告げた。
「吉原といいます。K高校で生物を担当しています」
「あ、わたしは……」
わたしも自己紹介をする。
それからは次から次へと料理を頼み、二人は談笑しながら平らげる。見た目のしなやかさとは違い、彼女はよく飲み、よく食べる。わたしも釣られて何杯もビールをお代わりし、やがて心地よい酔いに沈みはじめる。
「ねえ、場所、変えない?」
2時間近くたったころ、彼女はいった。
「いいですね、次は落ち着いたところで飲みなおしましょうか」
「うん、それもいいけど……」
彼女は意味ありげな視線でわたしを見つめ、耳もとでそっととささやく。
「どうせならホテルに、どう?」
わたしは驚き、彼女の顔を見つめる。彼女は薄い笑みを浮かべ、妖しい目でわたしを見る。
「イヤ?」
「いえ、けど……」
「奥さんに遠慮してるの?」
「どうしてボクが、その、結婚してるって」
「指輪」
わたしは慌てて左手を見る。
「マジメなんだ」
「い、いや……、そんな……」
「マジメな男の人、好きよ。でも」
「でも?」
「たまには冒険も必要よ」
すえ膳食わぬは男の恥。そのうえ、わたしは酔っていた。教職にある妻帯者という身分も忘れ、彼女にさそわれるまま店を出たのであった。
彼女は独身だった。それがわたしを安心させ、大胆な行動に走らせたのかもしれない。
「シャワー、浴びてくる」
ホテルに入ると、彼女はそういい残して浴室に消えた。わたしは軽い頭痛とめまい、かなりの緊張感に襲われ、ベッドの上に寝転がった。
「大丈夫か?」
完全な浮気である。しかも相手は、今日知り合ったばかりの女。許されるべきことではない。けれど、拒否できる男もこの世には少ないはずだ。
「まあ、一晩限りだけだろうから」
そんなことを考えているうちに彼女が戻ってきた。わたしはその姿を見、いだいていた不安などもうどうでもいい、という気分を感じ取った。
バスタオルを胸もとに巻いただけの彼女は、生乾きの髪を垂らし、もちろんメガネははずしている。その姿は着衣のときとは違い、妖しく艶美で、見とれてしまうほど麗しい。
「どうしたの?」
彼女は、少女のように小首をかしげてたずねる。
「い、いや……」
「アナタもシャワー、浴びてくれば?」
はやる心をおさえ、わたしも浴室に入った。その時点で、股間の一物はむくむくと頭をもたげはじめている。
「いや、今日はついてる」
わたしは、ぬるい目の湯を浴びながら思った。
部屋に戻ると明りは落とされ、彼女は布団の中にもぐり込んでいた。わたしは、そっと彼女の横にすべり込む。
「ねえ」
「ん?」
「わたしって、はしたない女だと思う?」
「いや、そんなこと」
「いつもはこうじゃないのよ。でも」
「でも?」
「アナタを見て、なんだか……」
いまにも泣きそうな目でわたしを見て、彼女は訴える。その姿に愛しさをおぼえたわたしは、彼女を抱きしめ唇を重ねた。
布団の中で、彼女はすでに全裸であった。わたしは、こんもりと盛りあがった乳房を揉み、もう片方の手を股ぐらにしのばせる。
「あん……」
指を膣に入れると、彼女は甲高い声をあげた。
「や、なんだか、変……」
「やめようか」
「いやん、いじわる」
さんざん秘部をこねくりまわし、蜜をかき出し、乳首を吸う。興奮のたかまった彼女は、大きく身悶えし、わたしに抱きついてくる。
「ねえ、お願い、ねえ」
ねだる彼女。わたしはすでに大きく屹立した一物を手に添え、奥深くまで挿入を果たした。
「あ……!」
白い肌がうっすらと朱に染まる。華麗な表情が歓喜にゆがむ。
わたしは、思うがままに突き立てた。彼女の内部は温かく、締りがよく、蜜の量も多い。わたしは彼女が一番よく見える体位を取った。ひざの上に乗せてわたしが横たわると、彼女は馬乗りになって腰を振る。
「やんやん、いい、気持ちいいぃ!」
髪が乱れ、乳房が揺れ、全裸の体躯が舞いおどる。その淫靡な姿を堪能し、わたしは再び正常位に戻し、抜き差しを繰り返す。
「ねえ、お願い、ねえ」
「イクのか?」
「イ、イク、イキそう、お願い、一緒に」
わたしは一度彼女から抜き取り、急いで枕もとのコンドームをつける。そして、ふたたび内部に納めると、猛スピードで抽送を繰り返し、そのまま達したのであった。
それで終わりだと思っていた。わたしは、いい思いができた、との余韻を感じながらホテルを出る。そして次の日、いつもどおりに出勤した。
1限目の授業が終わって職員室に戻ったとき、電話がかかってきた。相手は彼女だった。
「どうして……」
「学校と名前がわかれば簡単でしょ」
「いや、そんなことじゃなくて……」
「忘れられないの。もう一度会って。会ってくれないと……」
「わかった、わかった」
困惑してみても、本心はまんざらでもない。少なくとも、彼女は美人でグラマーでスケベ。しかもわたしのことを気に入ってくれている。
その日の授業が終わると、わたしは彼女が指名した喫茶店に出向いた。
「ごめんなさい。昨日のことが忘れられなくて」
「いや、こっちこそ」
そのまま飯も食べずにホテルへ。学校への電話は都合が悪いので、携帯の番号とメールアドレスを教える。すると3日とあけずに、彼女はセックスをせがんでくる。
わたしたちは、奇妙な出会いで不倫関係におちいった。しかも、関係が深まりつつあるとき、彼女は変わった趣向のプレイを求めはじめたのだ。
彼女が望んだのはSMだった。しかも自分で縄やムチ、バイブを調達し、責めてくれと言い出す。
「お願い、わたしをムチャクチャにして。イジメて、お願い」
懇願されて拒絶することもできず、わたしは彼女を打ち、バイブをめり込ませ、縄で縛る。それはそれでなかなか面白いプレイなのだが、浣腸を持ち出したり、屋外での行為を求めたりしてくることもあった。
「このままでは危ない」
エスカレートしてくる要望に、わたしは危険をおぼえる。
わたしには家族がある。しかも教師という職業だ。同じ教職の身にある不倫相手と、尋常でない行為を楽しむ。発覚すれば、家族も職業も、いままで築きあげてきたすべてを失ってしまう。
だからと言って、わたしから別れを切り出せない。切り出して逆上されれば、とんでもない結末が待ち受けているかもしれない。
わたしは困惑した。困惑しながらも、彼女の求めに応じる。ただ、それが幸いした。
「アナタ、このごろおざなりになってない?」
「え?」
「縛り方も雑だし、ムチのたたき方も弱い」
「そ、そうかなぁ」
「むかしはもっと乱暴だった。飽きたの?」
「いや、そんなわけじゃ……」
「わたしは飽きちゃった。もっといい人、見つけようかな」
僥倖である。彼女の方から別れを切り出してくれた。
二人の関係は終わり、わたしは事なきを得た。その後、彼女が新しい相手を見つけたのかどうかは知らない。20年前の、甘美でありつつ、破滅目前でもあった思い出だ。
【選者紹介】
長月タケオ(ながつきたけお)
1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)
ほか
長月タケオ『誘惑する女 熟女たちの悦楽』
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