Catch Up
キャッチアップ

このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長
【洗濯屋のわたしと、いきなり迫ってきた若奥さまとの密かな悦楽】
N・K(67)愛知県在住
37のときにクリーニング店をはじめ、今年で30年になります。おかげさまで、お馴染みさんにもかわいがられ、どうにかつぶさずにやってきました。あとを継いでくれた息子も一人前になり、嫁ももらい、孫もでき、わたしはほとんど店に出ることもなくなりました。
ありがたいことだと思っています。
そんなわたしですが、なかには人にいえない苦労をしたこともありました。
近所に大きな会社の取次店ができ、格安で洗濯を引き受けはじめたときなんかは、夜も眠れないほどの不安を覚えました。けれど、やっぱりわたしの店でないとダメだ、とおっしゃっていただき、お客さんが戻ってきてくれたときなんかは、手を合わせて拝みたくなるほど嬉しいものでした。
若い頃は逆に、近所の信用を得るために必死でした。
クリーニング屋はものを仕入れて売る商売ではないので、技術だけが命です。あとは、どれだけサービスをよくするか。ですから、わたしは昼間にお得意さんを回り、夜にクリーニングをし、アイロンを当てるという生活をしばらくは続けていました。
夕方店に戻ってくると、まずはじめるのが仕分けでした。木綿、化繊、純毛など、生地によって洗い方は変わるし、もちろん色物と白物とも区別しなければなりません。それを機械にかけて乾かし、プレスする。仕事は深夜にまでおよび、もちろん年中無休。女房や子供を旅行に連れていくこともできず、苦労をかけたと思っています。
しかし、仕事は辛いことばかりでもありませんでした。そのことを、これからお話ししていきたいと思います。
わたしのお得意さまのなかに、年の頃なら30前後、色の白い、肉付きのいい、目元の涼しげな若奥さまの住むお家がありました。奥さまはもともと、どこかのご令嬢とかで、洗濯などはなされないご様子でした。ですから、ご家族のお召し物はもちろん、ご自身のお寝間着や下着までクリーニングに出す始末でした。
わたしは、集配が終わり店に戻ると、真っ先に奥さまの出された洗濯物を仕分けにかかりました。ご主人のワイシャツ、お子さまのシャツやズボン、ご自身のドレス、そしてネグリジェにランジェリー。下着にはうっすらとシミがこびりついているときがあり、なかにはびっくりするほど派手なレースのものがあったりします。色もカラフルで、シルクの高級品がほとんどでした。
わたしは女房に気付かれないよう、こっそり別に分けておきました。そして、家族が寝静まり一人になると、その下着を取り出しては鼻を押しつけ、クンクンと嗅ぐのが無上の楽しみとなっていました。
奥さまは本当にきれいな方で、そのうえ、なんともいえない色気が備わっていました。物腰柔らかく、雲の上を歩くように足取りは穏やかで、その声も鈴を転がすように可憐で華麗。少し潤んだ瞳で見つめられると、そのまま腰を抜かしてしまいそうになります。
そんな奥さまを思い浮かべながら、わたしは下着をむせび嗅ぎました。
甘酸っぱい香りが鼻から全身に伝わり、頭の中が緩みはじめます。妄想はどんどんふくらみ、奥さまの姿が目の前に浮かんできます。妖しい笑みを浮かべた奥さまはいつの間にか下着姿になり、そしてわたしを誘惑するように裸になっていきます。
30代半ばといえば、血気盛んな年頃です。まだまだモノは元気で、毎晩でも可能なくらいでした。仕事の多い日はそのまま自分を慰め、少ないときは女房に挑みかかったり、女を買いに出かけたり。そんな日々をわたしは送っていました。
それはある夏の日の出来事。
わたしは蒸し暑い作業場で、汗みどろになりながら洗濯物をプレスしていました。今でもそうですが、夏場のクリーニング屋は地獄のように暑くなります。そのうえ、当時はクーラーなんてものがまだまだ珍しい時代なので、わたしは上半身裸になって、汗が落ちないように気をつけながらアイロンを使っていました。
そのとき、店の扉を叩く音がします。時間は深夜1時。わたしは不審に思い、そのままの格好で作業場を出ました。
「あのう、遅くにすいません」
その声はまぎれもなく、あの若奥さまのものでした。
わたしは大慌てでカギを外し、扉を開けました。そこにはワンピース姿の若奥さまが、すまなさそうな表情でたたずんでいました。
「あのう、そのう……」
奥さまは恥ずかしそうに俯きながら、何かを話そうとしています。わたしはそのときになって、自分が半裸であることに気がつきます。
「あ、失礼」
「いえ……」
わたしは何か身につけるものを探しました。しかし、奥さんの視線は、次第にまっすぐと、わたしを見つめます。
「あのう、いいですか?」
「はい?」
「昼間出した洗濯物の中に、何か混じってなかったでしょうか?」
「何かって、なんです?」
「それは…」
仕分けのときに、ポケットの中身などを確認します。そういえば、奥さまのドレスの中に、なんだか紙包みが入っていたのを思い出しました。
「ああ、紙包みが」
「そ、それです!」
奥さまは驚くほど大きな声で言います。
「それです、それ」
「紙包みなら」
わたしは、明日の配達のときに手渡そうと思っていました。けれど、こんな夜遅くに取りに来るとは、よほど大事なものなのでしょう。
そう思ったわたしは、大急ぎで預かっていた場所から取り出そうとしました。
「よほど大事なものなんですね」
わたしは愛想のつもりで言いました。けれど奥さんは、キッとした目でわたしをにらみます。
「見たんですか」
「いえ、なにも……」
「見たんでしょ、だからそんなこと」
いつもらしくない、険を含んだ声で言います。
「いいです。出し忘れたわたしが悪いんですから。けれど、このことは誰にも」
「いえ、勘違いなさらないで下さい」
「わたしの恥ずかしいところ。恥ずかしい写真……」
(恥ずかしい写真?)
取りだし手渡そうとしていたわたしは、その紙包みの中がとても気になりはじめました。そして、いわれのない誤解を受けたことにも、若干憤りを覚えていました。
奥さんが、そう決めつけるのならそれでもいい。
わたしは手渡す前にわざと床に落とし、拾い上げる振りをして中の写真を取り出しました。
「あ……」
中身を目の当たりにしたとき、わたしは思わず声を上げてしまいました。
そこには裸の奥さんが縄で縛られ、猿ぐつわをされ、天井からぶら下げられ、ロウソクを垂らされている姿が写っていました。別の1枚には、数人の男たちに辱めを受けている姿が……。
わたしと奥さんの間に沈黙が流れ、空気が重くのしかかってきました。
「内緒にして下さいね」
奥さんはそういって写真を手にすると、ポケットにいれます。わたしは呆然と床を見つめ、そして、わたしを見つめる奥さんに目を向けます。
「ほかの店に、絶対、浮気はしないから」
「は、はい……」
「それと……」
奥さんは急に妖しい目つきになり、わたしの胸板に飛び込んできました。わたしは驚き、身動きがとれません。けれど、奥さんの感触と写真の情景で、モノは窮屈なくらいふくらみきっています。
「たくましい胸板。汗の臭いがすてき」
「お、奥さん……」
「黙っててくれるって約束してくれるんなら、いいコトしてあげる」
「え?」
わたしは驚き、まじまじと奥さんの顔を見つめてしまいます。すると、奥さんは艶然と微笑み、その場にしゃがみます。
「お願いね、約束よ」
奥さんはそう言ってわたしのズボンのチャックを開け、なかから勃起したペニスを取り出しました。
「ふふふふ」
いやらしい笑みを浮かべ、奥さんは両手をわたしに添えます。そして舌を伸ばすと、まず反り返った茎の裏側をなぞりはじめました。
「むむむ……」
わたしは、思わず悶絶してしまいます。
薄い明かりの中に浮かび上がる端正な面立ち。赤く小さな唇から伸びる厚ぼったい舌が、わたしの醜い部分をなぞっていきます。そして、舌先がカリの括れをくすぐるようになぞると、奥さんは大きく口を広げ、根元までわたしを頬張りました。
「ああん、固い、思っていた以上」
奥さんはそう呟きながら唾を滲ませ、首を振り、頭を前後させます。ぐちゅぐちゅと湿った音が響き、舌が滑らかに絡みつきます。
わたしは我慢できず、奥さんの頭を押さえつけていました。そして、腰を振り、奥さんの口に抜き差しをはじめます。それでも奥さんは厭うことなく、内頬の粘膜で包み、ときおり歯茎で挟んだりしてくれます。
麗しい顔面に突き刺さる、黒々とした一物。30年たった今でも、その様子ははっきりと思い浮かべることができます。
「ああん、わたし、もう我慢できない」
奥さんは散々わたしをしゃぶったあと、そういって立ち上がりました。
「ずっと思ってたの。あなたとこうしたいって。だって、あなたの身体、たくましくって強そうなんだもん」
若い頃は柔道で鍛えていました。だから、連日連夜の重労働にも耐えることができたのでしょう。奥さんはそんなわたしを誘惑したいと、常日頃から思っていたのでしょうか。
ワンピースのスカートをまくり、パンティーを脱ぎます。そして、わたしに抱きつき、片足を腰に絡めると、すでに潤った部分に勃起したモノをあてがいます。
「入れるわよ、わたしの中に」
「は、はい……」
奥さんは瞳を閉じ、ぼんやりと唇を開くと眉根に皺を寄せ、わたしを納めました。その暖かで柔らかでぬめりのある感触に、わたしは陶然となってしまいます。
「ああん、きつい、大きい」
奥さんの内部はうねうねと蠢き、わたしを奥へ奥へと誘います。わたしは下から腰を突き上げ、子宮の入り口が感じられるほど貫き通します。
「あんあん、いい、うん、こんなのはじめて。あん、すてき」
奥さんの喘ぎ声が店の中に響きます。女房子供は寝ているはず。わたしは大胆に奥さんを攻めることにしました。
奥さんの手を受け渡しのカウンターに起き、四つん這いにするとスカートを大きくまくり上げました。白い大きなヒップが浮かび上がり、黒々とした陰部が露わになります。
わたしは自分を握りしめ、とろりと光沢を放つ部分に押し込めました。
「いやっ、あう!」
奥さんは身をのけ反らし、悶えはじめます。中はキュキュとわたしを締め付け、多少激しい動きをしても抜け落ちることはありません。
腰を打ち付け、そして、後ろから乳房をまさぐります。服の上からも分かる大きな胸乳は、直接触れると手の平に余る大きさで、少し大きい目の乳首がコリコリと転がります。
「ああんああん、いやん、こんな、あん、すてき」
カウンターに顔を押し当て、奥さんは甲高い声を上げ続けます。わたしは尻たぼを広げるような形で尻肉をつかむと、頂点を向けそうになっていました。それを奥さんも察したのか、泣いたような顔でわたしを見つめ、こういいました。
「お願い、そのまま出して、お願い」
「え?」
「中に、中に出して。わたしの子宮にぶちまけて!」
わたしは言われるままに、奥さんの中に吐き出しました。奥さんは小さく震えながらわたしの全部を受け止め、そのまま、荒い息を吐き続けるのでした。
その後も、わたしは奥さんの家にご用聞きに出かけました。けれど、その夜のことがウソのように、奥さんは平然とわたしに接し、必要以上のことは話しませんでした。
それでもわたしは、奥さんの洗濯物から下着などを見つけると、鼻を押し当て嗅ぎました。下着が覆っていた部分に自分が突っ込んだ記憶が蘇り、勃起は以前にも増して、固く大きくなり、射精の快感も強くなりました。そして、そんなわたしの変わりぶりに、女房も驚き、歓喜の声を上げます。
夫婦の仲はいっそう良くなりましたが、わたしが抱いているのは女房ではなく、あの若奥さんだと頭の中では思っていました。
やがて時がたち、奥さんの一家は突然姿を消してしまいました。街の噂によると、知人の保証人になっていたダンナが借金を肩代わりする羽目になり、家屋敷を売り払ったとか。もちろん、その日からわたしは奥さんの顔を見なくなりました。
月日は流れ、わたしは今でもこの町で商売を続けています。奥さん家族が住んでいた場所はその後、一戸建てが建ち、今はマンションになっています。
生きていたとしてもかなりの高齢。けれど、わたしは今でも、苦しかった時代の、たったひとつの甘い思い出として、心に思い浮かべることがあります。奥さんの体温や肌の感触とともに。
【選者紹介】
長月タケオ(ながつきたけお)
1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)
ほか
長月タケオ『誘惑する女 熟女たちの悦楽』
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