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白衣の天使が病院トイレカメラ!1.5億円荒稼ぎMr.研修生に1年6月実刑判決も…
“カリスマ盗撮師”に司法の罰が下った。110人もの女性のスカート内を盗撮し、京都府迷惑行為等防止条例違反などで逮捕されていた森雅紀被告(47)に、京都地裁が6日、懲役1年6月の実刑を言い渡したのだ。
「森は“Mr.研修生”を名乗り、大量の盗撮動画を販売。12年間に及ぶ卑劣な犯罪活動の売上額は、約1億5000万円にのぼったといいます」(全国紙社会部記者)
森被告の三度の公判の傍聴に通った、盗撮犯罪防止ネットワーク代表の平松直哉氏が、こう言う。
「森が盗撮に目覚めたのは高校2年で、大学卒業後は一度も就職せず、趣味を稼業にしています。近所の大型商業施設内の100円ショップなどで網を張り、ターゲットを見つけると尾行。 階段などスカートの中を狙うだけでなく、薄着になる夏場には、赤外線カメラも駆使していました」
また、ショップ店員に接客させ、その隙を狙うのも彼の常套手段。かばんに仕込んだカメラをスマホで操り、標的の股間を狙った。
「京都府警が押収品を公開していますが、約20台のスマホを所有。どこにでも仕込める、小さな基盤型カメラもありました」(前同)
そもそも防犯用を建前に販売される基盤型カメラだが、「盗撮でも悪用されている」として平松氏が続ける。
「女子トイレなど公共の場に仕掛けられても、なかなか気づかないほど小さい。先日も石川県白山市の病院で、看護師が共用トイレの個室にカメラを設置して逮捕されています」
カメラの小型化によって、生活用品のすべてに仕込める状態だという。
「たとえば、空のシャンプー容器内部にカメラを入れ、レンズをごく小さな穴から覗かせることもできます。公衆浴場など女性しか入れない場所でも“撮り子”と呼ばれる女性を雇って撮影することもあります」(同)
その指摘通り、ネット上には、素人女性の無防備な姿を映した動画が大量に出回っている。
「21年に熊本の温泉の脱衣所で、スマホで女性を盗撮したとして20代の高校教諭の女が逮捕されたが、つきあっていた男の指示だった。男はわいせつ動画をアダルトサイトに投稿し、金を稼いでいたそうです。 こうした盗撮サイトには電車内に座る女性の股間や病院内でナースのパンチラを執拗に追った動画など、卑劣な犯罪映像であふれています」(裏モノライター)
平松氏によると、バッテリーの持続力やデータ容量の増量、カメラの精度向上など、現在の日本全土に広がる盗撮の隆盛は「スマホの進化がもたらした」と断言する。
「盗撮動画の市場規模は数百億円ともいわれています。一方、去年の盗撮行為の検挙件数は、前年より718件増加の5737件で過去最多。うちスマホによる盗撮が4534件と、8割を占めるんです」(前同)
盗撮における最大の問題は、現在の法律が被害に追いついていない点だという。
「刑法に盗撮の規定がないんです。警察は、それぞれの犯行に条例や軽犯罪法、児童買春・児童ポルノ禁止法やリベンジポルノ防止法などを用い、取り締まっているんですが……」(同)
女性の尊厳を踏みにじる卑劣な盗撮行為を、許してはならない。