「昭和のアイドルも気がつけば50代や還暦超え。それでも色っぽいし、女としても現役バリバリ。彼女たちを見ていると、僕らオジサンも元気になれるんです」

　と言うのは、芸能ウォッチャーの下関マグロ氏。

　その代表格と言えば、１９８０年に、『裸足の季節』でデビューした松田聖子（60）だろう。

　数多くのヒット曲を放ち、アイドルの頂点に立った彼女だが、昨年12月18日、一人娘の神田沙也加さんが、札幌のホテルの高層階から転落死（享年35）するという衝撃的な事件に見舞われた。

「聖子は予定されていたディナーショーをキャンセルし、『ＮＨＫ紅白歌合戦』の出場も辞退。事件のショックから、とても歌える状態ではなかったといいます」（女性誌デスク）

　そんな傷心の聖子が、ついに歌手活動を再開。４月９〜10 日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われるディナーショーを皮切りに、６月からは、さいたまスーパーアリーナ、大阪城ホールほか５都市８公演のツアーもスタートする。

「聖子は沙也加さんの持ち歌だった『アナと雪の女王』を披露するつもりのようです。ファンに対して、どんな語りかけをするのかも見逃せません」（前同）

　彼女の下半身事情については今さら説明不要だろう。

「郷ひろみとの破局報告会見の１か月後である85年２月に、神田正輝との熱愛が発覚。同年６月に神田と結婚し、翌年、沙也加さんを出産します。　その後、97年に離婚するまで仮面夫婦といわれ続けた聖子は、全米進出を目論んだ90 年代前半、俳優の卵のジェフ・ニコルス、バックダンサーのアラン・リードと不倫。芸能マスコミを騒がせました」（芸能記者）

　98年に年下の歯科医Ｈ氏と“ビビビ婚”するも、２年後に離婚。２０１２年には、歯科医で慶大医学部准教授のＫ氏と再々婚した。

「Ｋ氏には妻子がいたので略奪婚に近い。また、男女の仲といわれたマネージャーとの関係は現在も続いていると、もっぱらです」（前出の女性誌デスク）

　一方、82年に『スローモーション』でデビューしたのが中森明菜（56）。多くの人気アイドルがデビューしたその年は“花の82年組”と評されるが、歌手としての人気、実績が飛び抜けていたのが彼女だ。

　85年、86年には『ミ・アモーレ』と『ＤＥＳＩＲＥ〜情熱』で史上初（当時）のレコード大賞２年連続受賞という快挙を達成。

　飛ぶ鳥も落とす勢いだった明菜の運命を一変させたのが、89年７月、交際中だった近藤真彦の自宅で起こした自殺未遂事件だ。

　同年12月31日に彼女と近藤は記者会見。事件について謝罪したが、その後の明菜が長い低迷期に突入したのは、ご存じの通り。

「一般人が彼女を目にしたのは14年の『紅白歌合戦』が最後。家族とも音信不通で、彼女の父親の話では、いまだに携帯電話を持っていないらしい。稀代の歌姫の現状は寂しい限りです」

　と嘆くのは、芸能ライターの織田祐二氏。それでも根強いファンがいる彼女。デビュー40周年を迎えた今年は、ワーナー期の全シングルを集めた『30枚組アナログＢＯＸ集』他、記念盤も続々リリースされる。　さらに最近、中国では“明菜メイク”がブームになっているという。

「中国の美容系インフルエンサー・Ｒｕｂｙが明菜のメイクを完コピしたことで、若い世代を中心に明菜ファンが急増。“ナチュラルで儚げなメイクが魅力”なんだそうです」（芸能記者）

　同じ82年にデビューした小泉今日子（56）は、従来のアイドルの殻を破った斬新さで人気者になった。

「“厚木のヤンキー”からトップアイドルへ。しかもデビュー以来、一度も落ち目になったことがない。恋愛に関しても自由奔放、堂々としているのがキョンキョンの魅力です」（前出の織田氏）

　アイドル時代は藤井フミヤ、藤井尚之の兄弟と親密交際。永瀬正敏とは結婚９年目の04年に離婚したが、06年には20歳年下の亀梨和也との熱愛が発覚。翌年には、２人で堂々とヨーロッパ旅行を楽しんだ。

　18年には妻子ある豊原功補と不倫関係にあることを公表。豊原は20年に離婚したが、だからといって籍を入れたりしないのがコイズミ流なのだ。

「２月からはデビュー40周年を記念し、31年ぶりの全国ホールツアーも開催。注目なのが記念グッズとして販売されたＴシャツです。　アイドル時代のワンピース水着姿や、なんと、上半身裸になり、乳首を手で隠しただけの“手ブラヌード”姿がプリントされているんです」（音楽誌ライター）

　この手ブラ写真は、93年に発売されたアルバム『ＴＲＡＶＥＬ ＲＯＣＫ』のライナーノーツで披露したもの。最新のアーティスト写真では、彼女自ら手ブラＴシャツを着用してアピールする気合いの入れようだ。

「『ＴＲＡＶＥＬ ＲＯＣＫ』は小泉のセルフプロデュースによる作品で、ジャケットも伝説的。全裸に黒い編み上げブーツという出で立ちで、エレキギターを抱えて秘部を隠すという衝撃写真です」（前同）

　82年、『急いで！初恋』で歌手デビューしたのは早見優（55）。７歳から14歳までハワイで過ごした彼女は、当時は珍しかったバイリンガルとしても注目された。

「あの頃のアイドルは月刊『明星』、月刊『平凡』といった芸能雑誌のグラビアや付録のポスターで水着になるのが、当たり前でしたからね。聖子も明菜もキョンキョンも、ごくフツーに水着になっていた」

　と、前出の下関氏が言う。

「中でも、僕が大好きだったのが早見優。小麦色に焼けた肌と均整の取れたプロポーションは、アイドルの中でも異彩を放っていた。　英会話がペラペラで、ちょっと上から目線の発言をするところも僕のＭ心を刺激しましたね」（前同）