偽オーディションで「キス強要＆乳揉み」わいせつ男も！

〈海外映画祭で受賞実績のある監督が担当〉

　そんな文言をネットの掲示板に載せて出演者を募り、応募してきた女性に自作の台本を渡す男。

〈見つめ合う２人。２人は激しくキスをする〉

　台本に書かれたシーンで始まるオーディションで、男は自ら相手役を演じたという。股間を膨らませ、嫌がる女性の唇を貪り、舌を絡めていく……。

　３月２日に警視庁に逮捕された吉岡康成容疑者（52）は、かくも手の込んだやり口で、女性を毒牙にかけていた。

「２０１８年の大ヒット映画、上田慎一郎監督の『カメラを止めるな！』を製作した映画スクールで、吉岡も学んでいました。実際に自主映画も製作し、新宿の映画館で上映した経験もあります」（映画誌ライター）

　それならば、台本もさぞかし本格的なものを、と思いきや……。

「取るに足らない青春モノだったそうです。女性からビンタされるシーンもあって、吉岡容疑者の性癖が見て取れた。自宅からは、他にも似たような台本が見つかっているようです」（夕刊紙記者）

　毎年、春の訪れを感じる季節になると、こうした歪んだ性欲を暴発させる“ヘンタイさん”が街に出没する。今年２月、群馬県警高崎署に逮捕された佐藤伸一容疑者（52）も、そんな一人。

「容疑は暴行ですが、その内容は高崎市の商業施設内で、女子中学生の靴を舐めたというもの。高崎署によると、買い物中の女子中学生の前の床に佐藤容疑者が突然、はいつくばり、スニーカーのつま先を舐めたそうです。いや〜、想像を超えていますよ（笑）」（前同）

　靴や足に欲情するヘンタイさんは多いのか、昨年４月には名古屋市で「パンプス調査員」を名乗る不審者が出現している。

　女性に声をかけ、着用時と素足を撮影。さらに、素足に顔を近づけ、匂いを力強く嗅いだというのだから、あきれるばかりだ。

　裁判ウォッチャーとして知られる芸人の阿曽山大噴火氏も、法廷で靴フェチ犯を目撃したという。

「一昨年の春に工場や小学校等に侵入し、ゴム長靴を盗んだ男が逮捕された事件がありました。自宅から２７１足も押収されてます」

　男性は使用済みのゴム長靴の匂いに興味を持ち、繰り返し窃盗。しかし、何度も侵入していた工場から出てきたところを警察官に発見され、御用となった。ただ、本人も、この性癖に悩んでいた様子だったという。

「公判で被告人は、今では長靴好きではなくなったと話し、病院で専門的なカウンセリングを受ける意思を語っています」（前同）

　２００足以上盗むほど愛した長靴を、かくも簡単に嫌いになれるのだろうか。その気持ちは、裁判長も同じだったようだ。

「被告人に対して裁判長は、“人の趣味を良いとか悪いとか言えないけど、盗むこと自体が悪いのであってね。長靴に興味なくすって可能なんですかねぇ。人間、なかなか趣味を変えるのは難しいですよ”と、優しく語りかけていました」（同）

　誰しも人に言えない欲望を胸に秘めているもの。ただし、他人に迷惑をかけない範囲で満たしてほしいものだ。