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このコーナーは関西在住の女性ライター・法善寺灯子さんに関西のシニアの皆様の魅力を語っていただくものです。関西流の笑いと人情味溢れるシニアの生き様はきっとこの世知辛い浮世に一筋の光を与えてくれるでしょう。関西のオジ様とオバ様とお爺さまとお婆さまと、おとんとおかんのパワーが皆様の健康とご長寿の活力になることを切に願います。
編集長
【片言隻句「独り言ぽろり」の巻】
コロナ禍で余儀なくされたリモートワーク。これを機会に私は知ってしまった。いや、前から薄々気づいてはいたのだ。
オカンの独り言の多さを……。
そもそもシニアは独り言が多い。みなさんも街でよく見かけませんか。ブツブツブツブツと空に向かって話しているオジジオババを。私も何度か見たことがある。
スーパーに向かっているであろう、しかめっ面のオババ。
「大根、モヤシ、ネギ、鶏肉、大根、モヤシ、ネギ、鶏肉、大根、モヤシ、ネギ……」
と連呼していた。大根とモヤシとネギと鶏肉を購入する予定であることは、火を見るより明らか。あえてメモを取らないその潔さに、胸打たれたものである。
さらには電車の中、無になっている中堅サラリーマンさん。疲れきって「今自分は電車の中」という意識が飛んでしまったのだろうか。目線を宙に浮かせたまま
「バリうま」
と一言はっきりと声に出して言い、視線を集めていた。なにがおいしかったというのか。
道に座り込んだオジジ。鳩に向かって笑顔で「ええかげんにせえよクソボケカス」と低い声で延々話しかけていた。コロナ禍でなにか大切なものを失ったのかもしれない。
うちのオカンも、家具によく話しかけている。緊急事態宣言で、家で仕事をしていた期間、家具や家電に話し掛けている彼女を頻繁に目撃した。
私は部屋で、オカンはリビングで過ごしていたのだが、
「高い高い! ちょっと高すぎるんちゃう、その苺大福」
「トミーズ雅、うるさいねん」
などなど、戸を閉めていても漏れ聞こえてくる、テレビとの会話。冷蔵庫に向かって
「ちょっと冷え過ぎやで」
とクレームを入れていたりする。
墓参りから帰ってきたときなど、
「墓参りしんどかったわ。これで熱でも出たらどうしてくれる」
と、仏壇に向かって文句を言いつつ、ガンガン鐘を叩いてて怖い。
独り言の行き過ぎはメンタルの病気の可能性もあるそうだ。道に座り込み、鳩に「ええかげんにせえよクソボケカス」と話しかけていたオジジはそっち系だろう。
ただ、ほどほどの独り言は、脳の活性化に役立つらしい。ストレス解消にもなるようだ。
ということで、オカンの独り言は、やさしく生ぬるい視線で見守ることにした。
私も無意識のうちに、独り言を言ってる気がするなあ……。
【法善寺灯子さんのプロフィール】
関西在住ライター。性別:女性。好物は串カツとお好み焼きのブタ玉。兵庫、大阪、京都、奈良、三重、滋賀などフットワーク軽く駆け回り、愛すべき関西の面白ネタを探す。
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