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【中高年のためのテレビガイド】江口洋介と上白石萌歌の存在感と生歌

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【中高年のためのテレビガイド】江口洋介と上白石萌歌の存在感と生歌

 今年の7〜9月期のドラマには、『半沢直樹』(TBS系)をはじめ、各局とも力の入った力作が多く、見どころが多かった。そんななかで、少し遅れて始まったもののドラマ好きの間で評判を呼んでいるのが江口洋介主演の土曜ドラマ『天使にリクエストを〜人生最後の願い〜』(NHK)。

 江口が演じるのは元マル暴担当の刑事だった探偵・島田。倍賞美津子演じる「謎の資産家」に「さまざまな人々の人生最後の夢」を叶えてやるという「事業」を依頼され、上白石萌歌演じる亜花里、志尊淳演じる訪問介護士の寺本とチームを組んで、さまざまな老人たちの「人生最後の夢」の実現に奔走する。

 この依頼者というのが曲者揃い。第一話、第二話に登場する、かつて捨てた自分の息子に会いたいという幹枝を演じるのが梶芽衣子。かつて、「女囚さそり」や「修羅雪姫」のヒロインだった頃のイメージとはあまりに違うので、最初は「この女優さん誰?」と思ったが、しっかりした目力と凛とした佇まいに、往年の梶芽衣子の面影が浮かんできた。彼女の背負う壮絶な人生が島田たちによって明らかにされ、彼女は、精神的な安らぎの中で亡くなっていく。

 第三話に登場するのが、塩見三省演じる武村。爆弾犯を仮称するホームレスという難しい役だが、命を張って彼と対峙しようとする島田に「魂」を救われる。

 第四話に登場するのは山本學演じる三井。彼は島田の別れた妻の父であり、心理的な行き違いを抱えたまま別れてしまった夫婦の仲を取り持つため、秩父の札所を巡る「巡礼の旅」に出たいと申し出る。

 このドラマで面白いのは、依頼者だけでなく、「夢を叶えてあげる」はずのチームの一人一人も問題を抱え、人知れず苦しんでいること。第四話で、島田は自分の過去と向き合い、妻とやり直すことを決意するが、それは三井の「アシスト」のおかげだったことは言うまでもない。三井は、この世でやり残した最後の仕事(娘夫婦の仲をとり持つこと)をやり遂げて、心置きなく旅立つ。

 ドラマを彩るのが、毎回、江口洋介や上白石萌歌によって歌われる「生歌」。第一回から、『無縁坂』、『アカシアの雨がやむとき』『生活の柄』『守ってあげたい』が、効果的なシーンで流れ、見るものの胸を打つ。特に、上白石萌歌の歌う『アカシアの雨がやむとき』『守ってあげたい』の柔らかく透明な歌声はそれを聴いているだけで、胸にジーンと染みた。姉の上白石萌音もそうだが、この姉妹は演技もうまいし、歌もうまい。今もっともノっている姉妹と言えるのではないだろうか。

 だいたい、このドラマ、江口を含めて出てくるのが年配の俳優ばかりなので、若手の上白石と志尊にかかる比重は大きい。そんな期待を軽々と超えて、上白石萌歌は、ベテラン俳優たちのなかで素晴らしい存在感を見せてくれている。五話で完結なんてもったいなさすぎるドラマだと思う。

  • (文)久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
  • (編集)スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/
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