コロナ禍はドラマや映画の撮影にも甚大な影響を及ぼしていた！　当面見られない貴重シーンを振り返る！

　新型コロナウイルス禍でドラマの収録が軒並み中止になり、撮影現場が大混乱したのは記憶に新しい。「緊急事態宣言の解除を受けて、６月からようやく連ドラの収録が再開されましたが、“新しい生活様式”の縛りもあって、現場は以前にも増してピリピリムード。　民放各局は“ドラマ撮影時のマニュアル”を関係者に配布するなどして“３密の禁止”を周知徹底しています」（テレビ誌記者）　そのマニュアルだが、、ある民放キー局のそれには、「収録に立ち会う関係者は全員マスク着用」「メインキャストは撮影時以外はフェイスシールドをつける」「リハーサルではマスク着用」といった条項に加えて、「キスシーンなどの濃厚接触、アクションや歌唱など呼気量が上がるシーンはなるべく避ける」と書かれているという。　早い話、コロナ禍が収束するまでは映画、ドラマでの濡れ場やキスシーンは御法度、というわけである。今まで、なにげなく見ていた美女優のキスシーンも見納めになるかもしれない!?

「昭和25年公開の映画『また逢う日まで』は久我美子と岡田英次の“ガラス越しのキスシーン”が大評判になりました。今なら、さしずめ“アクリルボード越しのキス”ですかね。でも、そんな味気ないラブシーン、誰も見たくないですよね」　と言うのは映画評論家の秋本鉄次氏。こんなご時世だからこそ、トップ女優の濃厚なキスシーンと濡れ場を回顧するのも一興だろう。　直近の連ドラでキスシーンのオンパレードだったのが、『恋はつづくよどこまでも』（ＴＢＳ系）。

　上白石萌音（22）が演じる新米ナースと、佐藤健ふんするクールなエリート医師の恋愛模様を描いた作品で、「上白石は５年前に出会った佐藤に一目惚れしたせいでナースになったという設定。一方、佐藤はドＳな性格から“魔王”の異名を持つイケメン医師。上から目線の男と、ドジだが純真な子の不器用な恋が見どころです」（前出のテレビ誌記者）　次第にひかれ合っていく２人は第４話で初キスすると、その後は堰を切ったようにキス・キス・キス。「劇中の初キスは美しい夜景をバックに、一度去って行った佐藤が戻ってきて、上白石に不意打ちのチューをするんです。彼女のうなじを押さえて唇を重ねた佐藤は、“これは治療だ”とクールに言い放つ。このシチュエーション、女の子なら胸キュンでしょうね」　と言うのは芸能ライターの織田祐二氏。

　初キスでは驚いて目を見開いていた上白石が、次第にキスに熟練。濃厚なキスに変化していくのも見逃せない。バックハグからのキス、壁ドンキス、おやすみキスと、キスのバリエーションも豊富だ。「共演者キラーとして知られる佐藤が巧みなキステクで上白石を落としにかかったのでは、と心配する彼女のファンも少なからずいたようです。佐藤は“キスシーンは多いほどいい”とスタッフに提案したと言いますから……」（芸能記者）

　その佐藤と舞台で共演したのをきっかけに、親密交際に発展したとされるのが石原さとみ（33）だ。「２人が共演した12年の舞台『ロミオ＆ジュリエット』は劇中でもキスシーンがありましたが、途中からは舞台の袖でもチュッ、チュッ。打ち上げの席でも、人目を憚らずにキスをしまくっていたそうです」（女性誌記者）　彼女もまた、キスにかけては名人級とされる女優の一人だ。連ドラで披露したキスシーンも数多い。『５→９～私に恋したお坊さん～』（フジテレビ系＝15 年）は、石原演じる英会話講師と山下智久演じる僧侶の恋物語だったが、「クリスマスツリーをバックに熱烈なキスを交わした２人は、プライベートでも親密交際。通い同棲から結婚秒読みといわれた時期もありました」（芸能記者）

　あの、ぽってりした肉感的な唇でキスをされたら、男は誰でもメロメロになるのが自然の摂理というもの。「『失恋ショコラティエ』（フジテレビ系＝14年）では、主人公の松本潤が憧れるヒロインの人妻役を石原が演じましたが、このときのキスシーンも絶品でした。　やや緊張した表情の石原は松潤のリードするままに唇を重ねますが、その後はうっとりとキスを味わっているのが分かった。ああ、この人はいつも、こうやってキスしてるんだろうなぁ、というのが伝わってきましたね」（前出の織田氏）

　コロナ禍で撮影が中断し、放送開始が延び延びになっていた石原主演の春ドラマ『アンサング・シンデレラ～病院薬剤師の処方箋』（フジテレビ系）は、７月16日にスタート。彼女のキスシーンに注目だ。