連休を利用して夕やけ大衆にも非常に関わりの深い方が携わった本を拝読していたところ、思わず腰を抜かすような事実を知ってしまいました。

その本は河出書房新社から出版されている『世界怪異事典』なるものなのですが、編集したのが「歴史の謎を探る会」だというのですからタダゴトではありません。

それだけでもヤバい匂いがプンプンします。

問題の事実はその本の120ページ目に記載されておりました。

それは「テカムセの呪い」についてです。

本書によるとこうです。

今から約200年ほど前、白人入植者に対抗していたネイティブアメリカンはテカムセという指導者を中心に大規模な反乱を起こしたものの敗北。指導者のテカムセは処刑されてしまいます。

そして死の直前、テカムセは「ある呪い」をかけたそうです。

それは「20年ごとに選ばれたアメリカ合衆国の大統領が死ぬように」という呪いでした。

実際、テカムセを死に追いやった張本人のウイリアム・ハリソンは1840年に大統領になりますが着任わずか１ヶ月で死去。

その後も60年のリンカーン、80年のガーフィールド、1900年のマッキンリー、20年のハーディング、40年のルーズベルト、60年のジョン・F・ケネディと、まるでテカムセの呪いを実証するように7人もの大統領が「在職中に死去」しています。

聡明な読者の方はもうおわかりでしょう。

そうです。2020年はこの「テカムセの呪い年」に当たる年なのです。

新型コロナウイルスのニュースですっかり報道されることがなくなってしまった米国の「大統領選挙」ですが、実はこんな「ワケあり」の様相を呈していました。

なんということでしょう。呪いが事実なら大変なことです。

しかし、1960年のジョン・F・ケネディを最後に80年のカーター大統領も2000年のクリントン大統領も元気に任期を全うしております。

このことからテカムセの呪いは結論から言えば「単なる偶然だった」ということになりました。

でも、やっぱり気になりますよね。

なにしろ、編著者が「歴史の謎を探る会」なのですから。

皆様もステイホーム中に『世界怪異事典』をぜひ読んでみてください。

連休中にどこにも行けなかったことを、むしろありがたく感じるに違いありません。

文責：編集長原田

出典：『世界怪異事典』歴史の謎を探る会（河出書房新社）

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309485379/