新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出されてからこのかた、外出する中高年はめっきりと減りました。

さらに東京都では生活必需品の買い物ですら「3日に１度」という制限まで出ています。

このことからも行政が「他人同士の接触」にことさら神経を尖らせていることがわかります。

そんな時世を反映してか、現在巷では中高年を中心に食材や弁当などのデリバリーや車に乗ったまま食べ物を買えるドライブスルーが空前の人気を博しているようです。

災い転じて福となすとはいいますが、便利な世の中になったものです。

しかし、そうなると夕やけ大衆としては、ついつい「アダルトでもドライブスルーはできないものなのか」という考えが脳裏をかすめてしまいます。

実際、アダルトのデリバリーについては2004年に「デリヘル」が始まり、いまや完全にシニアのライフスタイル に溶け込んでおります。

また、AVや性玩具も注文すればすぐに宅配便の方が自宅まで運んでくれますので広義の意味で「デリバリー」ということができます。

では「ドライブスルー」のほうはどうでしょう。

我々が知らないだけで、ひょっとしたらドライブスルーでAVを借りたり買える店はどこかにあるのかもしれませんが、風俗での「ドライブスルー」は聞いたことがありません。

もちろん「運転中」ですので、素股やローションプレイなどの「面倒な大技」はできませんが、フェラや手コキぐらいだったらドライブスルーでも可能かもしれません。

そこで、この議題を討論すべく、夕やけ大衆の兄弟サイトである「風俗大衆」の編集長に「ドライブスルー手コキ店」の可能性について聞いてみました。

「ドライブスルーではありませんが、業態が1980年代に大流行した『ラッキーホール』に似ていますね（笑）。

ちなみにラッキーホールとは壁に穴が開いていてそこにペニスを差し出すと『向こう側にいる女性』がシゴいてくれるシステムですが、これなら確かに『３密』は避けられます。

問題は車に乗ったままどうやってペニスを女性に差し出すのかということですね。車窓からペニスだけを放り出すシステムにしたら、間違いなく後ろで並んでいる車の運転手がドン引きしますし、一人づつやっていたら大渋滞を引き起こして近隣迷惑です。

ゆえに現実的には女性が助手席に乗り込んできて手コキやフェラを施すことになると思います。

確かに新しいといえば新しいですが、法律的にどうなんですかね。そこがクリアになれば、実現可能なのではないでしょうか。

そういえば、大昔の漫画では金持ちのボンボンがオープンカーで爆走しながら助手席の女にマラを咥えさせて不敵に高笑いをしているシーンがよくありましたよね（笑）。車中で女性にペニスをどうにかしいてもらうのは男の大いなる夢といえましょう」（風俗大衆編集部）

男の夢はさておき、確かに法的な問題とお巡りさんが許してくれるかどうかが実現可能の鍵になりそうです。

そこで今度は、読者の皆様にはもうすっかりお馴染みの夕やけ大衆専属の元警察幹部にその辺のところをお伺いしてみました。

「とても難しいところですね。実際に申請してみないとなんともいえません。ただ、私個人としては明らかにエゲツないもの以外はあまり積極的に取り締まる必要はないと思っています」（元警察幹部）

なんと！　いつもとは少しトーンが違います。いったいどういうことなんでしょう。

「大昔から性風俗は時代と共にあり、その時々で規制を受けながら変化してきました。江戸寺代の遊郭や戦後の立ちんぼや赤線、ソープランドやストリップ劇場など、常にお上の顔色を伺いながら形を変えて共生してきたんです。そこには単純に「公序良俗に反する」というだけでは切り捨てられない時代背景と人の生活があります。実際、好き好んで風俗で働いている女性などほとんどいません。

また、私はそのような産業はいつの時代でも必要悪だと考えています。一番よくない状況は、性風俗が地下に潜ってしまうことです。矛盾しているかもしれませんが、性風俗は管理されていれば、それほど問題はありません。

今回のご質問の案件も、私から見ればそういう時代背景の中で苦肉の策として発生する新しい性風俗という認識です。

ただし、実際にドライブスルー手コキなるものが、法的にどのような取り締まりを受けるかは分かりません。なぜなら、これまで日本では、先に新しい形の性産業が生まれて、その後追いをするように規制ができているものがほとんどだからです」

元警察幹部ならではの含蓄のある見解。事実、夜の世界ではこのまま新型コロナウイルスが長引けば、まったく新しい業態が生まれそうです。

つまり、結論からすればドライブスルー手コキの実現可能性は「なきにしもあらず」ということになります。

今後、風俗業界はどうなっていくのか。しばらくは目が離せない状況が続きそうです。

文責：編集長原田