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濡れ場の名場面は数知れない松坂慶子(70)が、主人公の青年(永島敏行)の筆下ろしの相手を務めたのは、『人生劇場』(83年)。
上京したばかりの主人公は、彼女ふんする牛めし屋の女中と親しくなるが、松坂はやがて娼婦に身を落とすことになる薄幸の女。
「初めてなんだ」と打ち明ける彼に、彼女は「私が教えてあげる」と言って、女上位で男にしてやるのだ。
「彼とねんごろになった松坂は、“あんたとシテるときが一番幸せ”と、うれしいセリフを言ってくれる。 彼女の脱ぎっぷりのよさと気立てのよさが、画面から伝わってくる佳作です」(前出の秋本氏)
かたせ梨乃(65)ふんする人妻が、柄本明ふんするシナリオライターと、くんずほぐれつ情事を繰り返すのは、『身も心も』(97年)。
「柄本が布団をかぶって、かたせとシックスナインしたり、全裸でM字開脚する彼女にクンニしたり、中年カップルならではの、ねちっこいセックスが見どころ。 対面座位、正常位と攻守を変えながら、まぐわい、最後はバックでフィニッシュする2人の艶技は圧巻でした」(前同)
秋吉久美子(68)の濡れ場の集大成とも言える作品が、『ひとひらの雪』(85年)。彼女ふんする人妻と、プレイボーイの建築家(津川雅彦)のダブル不倫が、全編ヤリまくりで描かれる。
「ホテルで鏡に映る自分たちを見ながらセックスするシーンがありますが、“映っている”と意識した瞬間から表情が、どんどんエロティックになっていく。 私もラブホの洗面台の前で立ちバックをしたことがありますが、全部見えてることに加えて鏡越しに彼と目があったりすると、ものすごくエッチな気分になるんですよね」(川上さん)
80年代に映画で脱ぎまくっていた樋口可南子(64)の代表作の一つが、『北斎漫画』(81年)。
浮世絵師・葛飾北斎(緒形拳)の絵のモデルにふんした彼女は、劇中で何度も美裸身をあらわにする。
「映画の終盤、全裸の彼女が大ダコと絡むシーンの淫靡さは、比類がない。ヌルヌルしたタコの足が胸や股間にまとわりつき、吸盤が肌に吸いつく中、恍惚の表情を浮かべる彼女の色っぽさには脱帽です」(秋本氏)
原田美枝子(64)が、全裸の濡れ場を披露したのは『火宅の人』(86年)だった。
無頼派の作家(緒形拳)の愛人の女優にふんした彼女は、爆乳もあらわに、彼とまぐわってみせる。
「男に釣り鐘型の巨乳を両手で揉みしだかれ、大きめの乳首をビンビンにとがらせた彼女の肉体のイヤラしいこと。へそから下へ男の唇が移動すると、体をピクピクのけ反らせて感じまくる艶技も、さすが」(織田氏)
『マダムスキャンダル 10秒死なせて』(82年)は、熟女ブームを巻き起こした五月みどり(83)の代表作だ。
米ロサンゼルス・ロケを敢行。現地で日本食レストランを経営する人妻にふんした彼女が、夫や義父(小松方正)、愛人と肉体関係を重ねる姿が描かれる。
「雪山から戻り、体が冷えきった義父を、全裸になった五月が抱きついて温めてやるシーンには度肝を抜かれましたね。凍死寸前だった義父が突然ギンギンになって、五月を押し倒しちゃうんですから(笑)」(前同)
ふんだんな濡れ場で惜しげもなく美乳をさらす五月の姿勢は、女優の鑑だ。
「もともと歌手だけに鼻にかかったアヘ声は絶品。男好きする顔と体は今、見ても魅力的です」(秋本氏)
スター女優の濡れ場は甲乙つけ難いのだ!
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