このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【ヘンタイが集まるお店で楽しく大騒ぎ！】

　新宿に「ヘンタイの集まるお店」ってのがあるってんで、まずはその店の電話番号を調べてかけてみマン。当時は何でも有りのフーゾク全盛期の１９８７～８年頃でした。

　所は新宿３丁目で、このあたりか知らん？　ともう１度電話入れると、キレイな白いビルを教えられてその３階の部屋へ。（ちなみにその部屋の両隣はホモの専門店だと）

　中に入ると、わりと清潔感の漂うちゃんとしたスナックでホッと胸を撫で降ろしマン。マスターがいて、システムを聞くと、午後４時から９時までやっていて、飲み放題で２万円とのこと。

　でもってこのお店には様々なヘンタイの人がやってき来るんですと。女装マニアから露出狂、ＳＭマニアにレズから何でも有りてんで、「それらに参加出来ると楽しいお店ですよ」だって。ただしノゾキはご法度みたいです。マスターって、いい男で昔の川口浩に似ていて人の良さそうな人。

　店内にはすでに先客が１人いて、ワシも含めてマスターと３人でウィスキーのロックを飲んでおりました。するとマスターったら「全裸になってチ〇チ〇出せますか？」と聞くので、とりあえず大丈夫ですと答えるワシ。自分が怖いっす。

　とそこへニューハーフ（２０代半ば）の従業員や３０代くらいの人妻（マゾだと）が登場。この人妻さんけっこうな美人さんです。更に黒い下着姿の若いギャルが加わって、その彼女をとりまくサラリーマン風の客が３～４人。みんなひたすらオシャベリをしてメチャメチャ楽しそう。

　そこへ名物姐さんらしき３５歳の女性がやって来て、もぉ店内は大盛り上がり。大きな笑い声や手を打ったりしてワイワイガヤガヤ。聞こえて来たのは、その姐さんたらフェラの名人ってこと。

　見た感じＳＭの女王様風で、毎日常連客の誰かが彼女の生贄（いけにえ）になるらしい。この日は何故か新入りってことでワシが指名され、スッポンポンのワシのチ〇チ〇をニギニギシコシコ！

　片手で酒を飲みながらしごかれつつ、「何やってんだオマエ！　それでも男か」などと女王様らしい過激なお言葉。ワシはもぉ恥ずかしいやら気持ええやら、マジでムチャクチャなお店です。でもみんな明るくて妙に家庭的で、ヘンタイとはいえ馴染みめばかなり楽しめる穴場です。今もあればいいのにねぇ（笑）。

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。