このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【上海の好きもの女と汗だくでグッタシ】

　新宿歌舞伎町がまさに無法地帯かと思われた時代。１９９０年前後の頃。深夜１時に近づくと、どういうわけかどこを見渡しても中国系の男や女ぶぁっかりで、まるで台湾に旅行に来ている雰囲気ざんすよ。

　噂じゃこのあたりの雑居ビルの中にある店がどこも異常に盛り上がっているらしいってんでワシは覗いて見ました。スナックなのかクラブなのかもぉグチャグチャ。中はもぉ明らかに東南アジアで、何でも有りみたいですよ。お客はワシのような日本人もいるけど、中国人もけっこういて、さほど広くない店内でアジアン女性が３～４０人はおりますなぁ。

　もぉギュウギュウの鮨詰め状態。それでも何とか席に案内され座ると、すかさず左右隣に女性がピッタンコ座って水割りをつくってくれます。

　そこに台湾人らしいママさんがやってきて、「気に入ったコがいたら言って下さい。連れ出し料３万円で泊まりは４万円よ」などと耳元で囁きます。ワシは大勢いる女のコを見て目移りしながらキョロキョロして、結局はワシの右隣に座ってる日本人っぽい顔のコを指名します。

　すると彼女、チャイナドレスから普段着に着替える為に席を立ち、用意が出来た頃にママさんから声がかかって、ワシは飲み代の１万１０００円を払わされ、店の外に出るとそこに彼女が待っていてニッコリ。

　でもって一緒にホテル街に向かい、中の１軒に杯入ると、「ご休憩ですか？」と聞かれ、ワシが泊まりですと言うと、何故か断られ、別のホテルへ。断られる所が多くて何とか入れたホテルは何と！　１万２０００円も宿泊代を取られたりして。いやぁこのあたりのラブホはボッタクリっぽいですなぁ。

　部屋に入り、彼女と一緒にヌギヌギしてバスルームへ。シャワーを浴びてからさて、いよいよベッドへ。上海生まれの彼女、ちょいと乳首が大きいざんすが、聞けば２４歳でかなりの男好きらしく、自ら脚を広げてさぁどうぞってなポーズ。

　これはかなり頑張らなきゃと気合いを入れてズッコシズコズコ！「アゥッ！　アウッアゥッ」などと奇声を上げてマジでイキまくります。いやぁワシは汗びっしょりで何とかドピュピュッ！　いやはやグッタシへロへロやおまへんかい。

　これで彼女に４万円。けっこうお高くついてしまいました

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。