元看護師らしい奉仕系プレイ

　本誌は西村容疑者がアプリに書き込んだプロフィールや自己紹介文（１９９ページ右下の写真参照）を入手。

　そこには

〈さき２６〜２９（歳）〉

〈身長１６０〜１６４センチ〉

〈職業 看護師〉

〈細身 美乳 美脚〉

といった言葉とともに、

〈以前は６５歳の方と、お付き合いしていました〉

〈６０代以上の方が理想です〉

とシニア男性が食いつくような“エサ”がちりばめられていた。　

「西村はこうした書き込みに反応した高齢男性とやりとり後、実際に会うことを繰り返していた。彼女は田舎の真面目な学生という雰囲気で、ルックスも悪くない。何より、看護師経験があるためか、聞き上手でシニアの心をつかむ話術が巧みだったそうだ」（同）

　こうした一連の犯行の舞台の一つとなったのが、大阪府の中河内地域にある八尾市。１０月上旬、本誌記者は繁華街の難波から電車に１５分ほど揺られ、近鉄八尾駅に降り立った。警察発表によると、西村、吉田両容疑者は、この駅の近隣に住んでいたとされる。

　昭和の匂い漂う、庶民的な街並みが広がる近鉄八尾駅からほど近い場所に、小ぎれいなビジネスホテルがあった。西村容疑者は、このホテルを“逢瀬”の場所の一つとして利用していた。

　ホテルの１階部分には金融機関が入っており、利用者は主に裏通りに面した専用出入り口から、フロントのある３階に向かう造りになっている。　

「西村は実際に会って親しくなった高齢男性に、“大学時代の奨学金を返すために銀行でローンを借りているが、いっこうに借金が減らない。奨学金の返済費用を貸してもらえないか”と泣きつくのが常套手段でした」（在阪民放報道部記者）

　ひとたび金を貸せば、西村容疑者は“極上のご褒美”を与えていたという。

「こんな大金、すぐには返せないのでお礼に・・・・・・」と、ホテルに誘っていたというのだ。　

「元看護師らしく、かゆいところにまで手が届く奉仕系プレイだったといいます。人生の晩年にこんな若い女性と出会えば、多くの高齢男性が我を失い、求められるがまま、金を渡し続けたことも理解できます。中には結婚を申し込んでいた男性もいたほどです。被害者の最高年齢は７９歳で、被害額は５８００万円にも上っています」（前同）

　さらに、シニア男性たちから金をむしり取るため、西村、吉田両容疑者は悪知恵を働かせていた。　

「吉田の指南だと思うが、西村は借金を申し込む際、借用書を書いて、相手を安心させていた。“借りた総額の０・１％を毎月返す”という内容で、実際に毎月返していたようだ。でも、０・１％だと１０００万を借りても１万円返せばすんでしまう。詐欺に問われないための偽装工作で、手慣れた印象を受けるね」（前出の捜査関係者）

　ただ、今回の逮捕は、この借用書が仇となったようだ。　

「この手の詐欺は立件が難しいんですが、借用書があったことで、警察は３億円という被害額を積み上げることができた。また、借用書に“奨学金の返済”と書いていたのに、調べると自分で使っていたと分かり、詐欺に問えると判断したようです」（前出の社会部記者）

　今回の一件のように新聞ネタにこそならなかったものの、事件化寸前までいった白衣の天使の“ご乱行事件”は、まだまだある。

　千葉県の総合病院で働く真弓さん（29・仮名＝以下同）は、同僚の看護師、Ｈさん（26）と不倫していた医師の奥さんが、ナースステーションで流血沙汰の大立ち回りをするところを目撃したという。　

「その奥さんは“Ｈってアンタ？この泥棒猫！”と言いながら現れて、Ｈの髪をつかんだんです。２人で書類棚のところで髪の毛を引っ張り合ったものだから、棚のガラス戸がバリン。他の看護師の顔が血まみれになって、大変でした」

　警察沙汰にならなかったのは、師長が気を利かせて警察でなく、病院のガードマンを呼んだためだった。　

「うちの病院は２年ごとに、東京の大学から先生が派遣されるんです。大ごとになれば、提携関係が打ち切られてヤバイですから、内々で処理しました」（前同）

　夜間勤務時に、病院でコトに及んだ不届きな看護師もいる。都内の病院に勤める恵さん（25）は、こんな告白をしてくれた。　

「年末近くで病院も忙しくなかったので、同僚の男性看護師とナースステーションでお茶をしたんです。秋に別れた彼氏の話をしているうちに、なんか妙な雰囲気になって。いつもは穏やかなその同僚が、急に男らしく“俺が慰めてあげるよ”ってキスしてきたときには、パンツの中はすでに洪水状態（笑）。声を殺して、バックでしちゃいました」