掟破りの天才放射線技師が、外からは見えづらい病を発見し、人の命を救うという『ラジエーションハウス』が、2019年の第一作から二年たった2021年秋ドラマ『ラジエーションハウス2～放射線科の診断レポート～』（フジテレビ系）として復活。待ち望んだファンを狂喜させている。主役は前作と同じ窪田正孝演じる天才放射線技師・五十嵐唯織。

　本田翼、遠藤憲一、広瀬アリス、浜野謙太、山口紗弥加、矢野聖人など、前作でも活躍した面々が登場するが、前作とは少し違った始まり方をするのが第二シリーズの特徴。

　前作の最後に「優秀な放射線科医になってみせます」とアメリカに旅立った唯織が帰国してみると、唯織のいた甘春総合病院は体制が変わり、ラジエーションハウスの面々はバラバラにさせられていた。唯織の帰国をきっかけに、メンバーは再集結するわけだが、その再集結ドラマが、第二シリーズのエンジンになっている。

　第一シリーズを見ていなくても、この展開を見れば、その人物がどういうキャラクターなのかが分かりやすく頭に入ってくるという仕掛けだ。

　唯織の前に新たに立ちはだかるのは新院長の灰島（高嶋政宏）。前シリーズでウザキャラだった鏑木安富（浅野和之）が唯織の理解者に回ったため、新たに設定されたキャラだが、この人物が、話が進むにつれて、唯織の理解者に変わっていくのかどうかは今のところまったく分からない。

　ところで、第一回においては、最近、女優業が板についてきた田中みな実が天才バイオリニスト・宝生真凜役でゲスト出演。「フジテレビ月9ドラマデビュー」ということで話題を集めた。

　そういうこともあってか、このドラマ、「ドラマ好き」の間で大きな注目を集めているようで、第一話の見逃し配信がフジテレビ歴代最速で100万回再生を突破（放送日から3日で138万回再生）している。

　今後の展開も注目度も気になるドラマではある。

• （文）久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
• （編集）スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/