【中高年世代が探し求めた憧れの「あの子」を発見】

　令和３年10月5日、大手AVブランドのムーディーズさんから、一人の現役女子大生が可憐に、そして淑やかにデビューしました。

『新人　専属19歳AVデビュー‘普通’の中で見つけたスターの原石　石川澪』（ムーディーズ）

　タイトルの中には「普通の中で見つけた」という言葉が添えてありますが、もしこんな娘が我々中高年世代が若かりし頃のキャンパスに現れたら男子は全員、上を下への大騒ぎです。辛抱たまらず列をなして尾行してしまうに違いありません。

　いったいどこが「普通」なのでしょうか。

　彼女の美貌とタイトルの矛盾に首とカリ首を傾げておりましたところ、作品パッケージの裏表紙に、こんな文言を発見しました。

「遂に見つけた！　僕の欲しかったAV女優」

　この魂の叫びのような言葉を見て、ようやく合点がいきました。

　おそらく彼女は令和の世界では、ほとんどお目にかかれなくなった古き良き昭和時代の匂いがする「当時は普通に存在した」はずの幻の女性なのです。

　つまり、ここでいう「普通」とは現代の普通ではなくて過去の普通。昭和世代なら誰でも「普通に胸がトキメク女の子」という意味に違いありません。

　その証拠に、彼女の作品のパッケージからは中高年が、あの頃に憧れた、あどけなさやピュアっぽさや恥じらい深さ、そして目には見えない妖艶さがムンムンと漂っているではありませんか。

　ならば「僕」とは、まさしく我々中高年のこと。

　というわけで、勝手にパッケージ内容を解釈した夕やけ大衆シニア記者は「我こそは中高年代表」とばかりに、件の現役女子大生・石川澪さんの元へ取材に行ってまいりました。