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このコーナーは関西在住の女性ライター・法善寺灯子さんに関西のシニアの皆様の魅力を語っていただくものです。関西流の笑いと人情味溢れるシニアの生き様はきっとこの世知辛い浮世に一筋の光を与えてくれるでしょう。関西のオジ様とオバ様とお爺さまとお婆さまと、おとんとおかんのパワーが皆様の健康とご長寿の活力になることを切に願います。
編集長
【盛粧麗服「ヒョウ柄&パンチというイメージについて」の巻】
さて、今回は、関西マダムの「ファッション」を取り上げていこうと思う。この間、仕事を終えKYK(関西の有名トンカツチェーン店)に寄りヒレカツにかぶりついていたところ、後ろの席からこんな会話が聞こえてきた。
「大阪や言うて、ヒョウ柄ばっかり着てるわけちゃうし!」
なにやらご立腹である。確かに大阪といえばヒョウ柄というイメージがある。私も東京に営業に行った際「法善寺さん大阪だよね。なんでヒョウ柄着ないの?」と真顔で言われた経験がある。もしや他県の人は、大阪在住の女性は全員、最低一着はヒョウ柄をストックしておかねばならない法律が課せられている、と勘違いしているのではなかろうか。
私は「大阪 オバハン イラスト」で検索をかけてみた。すると、驚くほどに、出てくる画像は、見事に同じイメージ。ぽっちゃり体型で、ヒョウ柄のチュニックに細いスパッツを履き、グリッグリのパンチパーマ(髪色は黄に近い茶か紫)。そこに、
「なあ、あめちゃんいる?」
などという、セリフが付けられている。
なっ、なるほど。これが世の中の「ザ・大阪のオバハン像」なのか……。
このイメージは、いつ、どんなきっかけで定着したのだろう。ヒョウ柄は、阪神タイガースの地元だから? いや、タイガーとヒョウは微妙に違う。違うが、確かにタイガー柄もよく見る。タイガーだけではない。シマウマ柄を着用しておられる方もいる。リアルなオウムの横顔が総ビーズ刺繍でドカンと背に施こされたセーターを着用しておられる方も見たことがある。「どこで売っとるんやそんなセーター!」と5度見したっけ……。
うむう、ヒョウ柄「ばっかり」ではなく、ヒョウ柄「以外にも」大阪は動物モチーフのファッションが好き、というのは確かなようだ。
なにかで「大阪はお金持ちのイメージを好み、富裕層の代表格のファッションアイテムである毛皮の廉価版的な感覚で、動物プリントのセーターを好む」という分析を読んだが、納得できるようなできないような。
まあ、ヒョウ柄はいい。が、パンチパーマのイメージは物申したい。大阪のオバハンの髪、あれはパンチじゃないから。単に「ボリュームを増やすために強めにかけたパーマ」だから。 イラストみたいにモコモコしてないから。もっとオシャレだからーッ!
謎が多い大阪のオバチャンのステレオタイプだが、これをガッツリ活用したオバチャンアイドルグループ「オバチャーン」(公式サイト:https://www.obachaaan.com/)がいらっしゃる。関西シニアはタダでは起きんぞ。ぜひご覧あれ。パワフルで元気が出ます!
【法善寺灯子さんのプロフィール】
関西在住ライター。性別:女性。好物は串カツとお好み焼きのブタ玉。兵庫、大阪、京都、奈良、三重、滋賀などフットワーク軽く駆け回り、愛すべき関西の面白ネタを探す。
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