揺れる美乳、波打つ桃尻、悩ましい嬌声　　高嶺の花たちの本気の情交を舐め回し査定。栄冠は誰の手に？

　女優の真に迫った濡れ場のうまさに、股間をギンギンにさせられたという人も多いはず。そこで今回はスター女優の濡れ場を体位別に品定め。濡れ場上手50人のテクを存分に味わってもらおう。

まずは正常位。

「濡れ場としては最もオーソドックスな体位ですが、その分、女優の艶技力の巧拙が、あからさまに出てしまうのが正常位。奥の深い体位と言えますね」　と言うのは映画評論家の秋本鉄次氏。

　正常位で”魅せる”ことのできるスター女優の３位は濡れ場の大ベテラン、五月みどり（81）だ。

　彼女のポルノ映画初主演作『五月みどりのかまきり夫人の告白』（１９７５年）は、世に“熟女ブーム”を巻き起こした話題作だった。

「今の目で見れば濡れ場はソフトですが、彼女には天性の色っぽさがありますからね。ムチムチのトランジスタグラマーで、鼻にかかった喘あ えぎ声もイキ顔も素晴らしかった。当時、彼女が“熟女観音”といわれたのも、むべなるかな」（前同）

　欲求不満の人妻にふんした五月が、次々に男を食っていくという物語で、「カーレーサー、隣家の主人、産婦人科医、会社の重役、年下の男、殺し屋など、６人の男との情事がテンポよく描かれます。濡れ場は正常位中心ですが、男の背中越しに見せる五月の色っぽいアへ顔だけでも、一見の価値アリです」（映画誌ライター）

　正常位部門の２位は、十朱幸代（77）が全裸の濡れ場に初挑戦した映画『魚影の群れ』（１９８３年）。　それまで清楚な美女のイメージが強かった彼女が、四十路を迎えて初脱ぎした衝撃は大きかった。

　十朱が演じるのは無骨なマグロ漁師（緒形拳）の妻で、20年前に家出したまま、行方知れずになっている。　だが、漁師がたまたま寄港した港町で、居酒屋をやっている彼女と再会。酔っ払った十朱が夜更けに彼の船を訪れたことから、２人の欲情に火がつくのだ。

「漁船の一室で毛布を被った２人が上になり、下になりして交わるんですが、最初は緒形拳の背中だけしか見えなかったのが、やがて肩越しに十朱のナマ乳がドーン！　想定外のボリュームと、薄ピンクの乳首と乳輪の美しさに感動したのを覚えてます。　あれだけのモノを持っていれば、彼女も女優として人に見せたくもなるでしょう。それくらい見事なおっぱいでしたねぇ」　とは、女優ウォッチャーの下関マグロ氏の回想だ。

　男に乳房を揉みしだかれ、乳首をビンビンにとがらせた彼女は、男の腰使いが速まってくると眉間にシワを寄せ、白い歯を見せながら、「ああッ、うう～ん！」　と感極まった声を上げて、絶頂を迎えるのだ。

　正常位部門の栄えある１位は松坂慶子（68）。　脱ぎっぷりのよさと濡れ場のうまさには定評のある彼女だが、ここは情熱的な正常位ファックが記憶に残る映画『火宅の人』（１９８６年）を挙げておこう。

　檀一雄の同名小説を映画化した作品で、妻と５人の子がありながら、女優の愛人と同棲する無頼派の作家（緒形拳）が主人公。　松坂が演じるのは作家と旧知の仲のバーのホステスで、作家が放浪の旅に出た九州の旅先で偶然、彼女と再会し、一緒に旅を続けるうちに男女の仲になる。

「季節は冬。破れかかったお堂の中で、いろりの火とロウソクに照らされながら、全裸の２人が重なり合うんです。携帯型のトランジスタラジオからジングル・ベルのメロディが流れる中、２人は熱っぽく唇を重ね、正常位で合体します」（前出の映画誌ライター）

　大きく股を広げた松坂が胴締めでもするように男の腰を挟み込み、より深い結合を得ようとする。今で言う“だいしゅきホールド”を情感たっぷりに披露し、見る者の股間を刺激した。

「松坂の体の美しさにも圧倒されました。さまざまな体位を極め尽くしたうえでの正常位は、ひと味違う。たかが正常位、されど正常位という名人芸でしたね」　と、芸能ライターの織田祐二氏も彼女を絶賛する。