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『♯リモラブ〜普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)は、コロナ禍に見舞われた2020年秋という「現在」をリアルに映し出したドラマだ。登場人物はソーシャルディスタンスを常に気にしているし、マスク姿で三密にならないように気をつけている。主人公の設定はある企業の企業内診療室に勤務する産業医。社員がコロナに罹患しないように日々尽力しているという設定だ。
2020年、鐘木パルプコーポレーション“通称カネパル”の産業医、大桜美々(波留)は、新型ウィルスの脅威の中、全社員1129人の健康を管理する忙しい日々を送っていた。
同僚の精神科医・富近(江口のり子)から、ストレス解消のため勧められたオンラインゲームにのめり込む。美々は草餅と名乗り、檸檬と名乗るオンライン上の人物と他愛ない会話を楽しむうち、どんどんその人物に惹かれていく。
ところが、その人物が同じ会社の社員であることが分かり、動揺する美々。物語のスタート時は、この檸檬と名乗る人物が誰なのかという興味で、ドラマは引っ張られていくが、意外と早い段階で正体は明らかになる。最初は視聴者だけに明かされ、しかるのちに、美々自身が気づき、次第に相手も気づいていくという段階を踏みながら、揺れ動く心が丁寧に描かれていく。
ああ、まどろっこしい。もう物語も進んでいることだし、ネタバレしてもいいだろう。檸檬の正体は人事部の青林風一(松下洸平)。美々と青林がすんなりと恋仲になるかというと、そうではない。青林には我孫子沙織(川栄李奈)というレッキとした恋人がいるのだ。しかし、沙織には青林の知らないセフレがいて、青林は思い悩む。
一方、青林の同僚・五文字順太郎(間宮祥太朗)は、美々に惚れていて、「自分が檸檬だ」と偽って、美々に交際を迫る。一瞬、五文字が檸檬だと信じ込んだ美々は五文字とデートするが、五文字が檸檬でないことは、比較的すんなりバレてしまう。さて、美々と青林の関係はどうなっていくのか。
しかし、それにしてもこのドラマ、NHK「朝の連続テレビ小説」卒業生がわんさか出演している。主演の波留は『あさが来た』、青林役の松下は『スカーレット』、五文字役の間宮は『半分、青い。』、居酒屋「おと」の一人娘・栞役に『なつぞら』の福地桃子。まだいる。人事部の朝鳴肇役の及川光博は『とと姉ちゃん』に出ていたし、富近役の江口のりこは『マッサン』に出ていた。(もっとも、及川と江口は今や『半沢直樹』色が強いが)
ともかく、旬の俳優を集めるだけ集1めたこのラブコメディが面白くならないはずがない。2020年秋という「今」を切り取ったこのドラマ、着地点が気になる。
- (文)久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
- (編集)スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/
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