このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

　当時ＳＭ倶楽部を巡り始めたのは、やっぱり前回の第４回に登場したお気に入りのあの池袋の女王様を探す目的もあったかも知れません。きっとどこかに所属しているに違いないと思っていたような気がします。

　でまぁ色々と倶楽部巡りをしていると色んな女様様と出会いました。あれは同じ池袋にあった別の出張系のSM倶楽部を覗いてみて時でした。やってきたのは、美人というより、小柄で可愛いタイプの女のコで、とても女王様って感じのしない女性です。それでまぁ例によって全裸になれとのご命令。

　ワシがスッポンポンで正座していると、彼女なにもせず、服も脱がずにワシに向かって、「見ていてあげるからそこでオナニーをしなさい」と言うわけです。

　いやいや、そういうの好きな人もいるけどなに？　それで終わり？　って感じで、なにかしてくれないの？　と聞くと、キョトンとして「お客さんみんなやりますよ」だって。いやぁワシってそんなにマニアじゃ無いからと中断してしまったのです。

　また渋谷の倶楽部に行ってみた時には、円山町のラブホに入って待っていると、これがいかにもスケベな雰囲気の女王様がやって来ました。最初っからもぉ命令口調で、例によってスッポンポンにさせられます。

　でもって彼女も当然のように全裸になってなんと自らご開帳してクンニを命令するのです。ワシはまぁ好きですから、気合いを入れてねぶりまくります。更にワシは仰向けにさせられて、彼女はワシの上にまたがり顔面騎乗！　ウニウニと擦りつけられるも心地よい息苦しさを味わい必死でねぶり続けていると、やがてはグッショリヌルヌル状態。

　ん？　まてよ、女王様が濡れている。しかも溜息混じりに声も漏らして喘ぎ始めています。おまけに「コンドームを付けてなさい！」と言ったかと思うとセックスを要求するのです。これにはマイッタ。あぁこの女王様は普通のスケベな女性なんだと、ワシは理解してのでした。

　で、やらなかったかって？　いやいやご命令通り正常位でやらせて頂きました。好きですから。思いっきり突きまくりました。ムンギュと抱きしめてチューの嵐！

「まだまだ！　イッちゃ駄目ぇ～！」なんて叫ばれましたが、果ててしまいました。

　それにしても女王様のご命令とはいえ、まさか腰を振らされるとは。でもまぁいい思い出ですよ。

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。