このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【ラッキーホールでちょいとスッキリの巻】

　ラッキーホールってご存知でしょうか？　壁に直接12～15㎝の穴を開けた壁（ベニヤ板）にチ○チ○をムキ出しにして入れて、壁の向こうにいる顔のわからない女の人にシコシコしてもらい果てるフーゾクです。（店によっては女じゃ無いとの噂も）

　これが１回2000円。まぁお安く抜いて頂けるってんで割と評判になりました。当時（1985～６年）にワシも取材したのを覚えています。新宿にもあったけど、渋谷にはシコシコの達人と呼ばれた女性がいて、ちょいとオバちゃんでしたが、一度に２人を相手に両手を使って抜いちゃうのが凄かった。

　名前はチカゲ（千影？）さんとみんなから呼ばれていました。ワシも一度抜いて頂いたことがあります。でもそんなに凄いという程のテクがあったとは思えませんでした。穴の下にオシボリを置いて、その上にチ○チ○を乗せて突き出すと、フニャチンのままローションを塗られていきなりシコシコ。それだけです。要するにツボを刺激するとか、そういうことは一切無し。ただひたすら自分でいやらしいことを考えて神経を集中して、まぁオナニーのお手伝いをされてるようなものでした。

　わずか５分から10分でスッキリさせてもらうってのは便利というか、忙しい外回りの営業マンには重宝がられていたようです。でもねぇ、人の欲望ってのはどんどんエスカレートしてしまうもので、結局今でも続いているのはソープランドやデリバリーヘルスなどの出張系かなぁ？

　のぞき部屋やノーパン喫茶もスグに抜きが加わり消えて行き、今ではファションヘルスくらいしか残っていないっすからねぇ。でも次から次へとスケベな業種が、短命だったとはいえ色々出てきて楽しい時代でした。

　ちなみに当時ワシもあるフーゾクを考えました。女のコと相撲を取る秘密倶楽部っての。女のコは回しをしてオッパイ丸出し。こちらも回しをして、土俵は柔らかいマットレスを敷いてハッケ良いってなものです。これは面白いってんで受付の電話は鳴りっぱなし。

　でも全部が雑誌やスポーツ新聞の取材の申し込みでした。100社くらい取材されて、それで終わり。お客はほとんど来なかった。というわけです。面白いからって流行るわけじゃないんですな。やっぱりワシみたいに取材する側のネタ的な発想でしかないってことでしょうね。でもワシも女のコと実際に相撲を取ってみたけど、楽しかったなぁ！　倒れてもつれてチューしたりもしましたよ（笑）。

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。