このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

　ＳＭっぽい遊びにハマったことがあって、取材というよりプライベートで色んなＳＭ倶楽部を覗いてみたことがあります。とはいえ当時（1990年頃）あった有名な本格マニアを相手にする倶楽部じゃなくて、ちょいとＭっ気のあるワシみたいなエロオヤジのスケベゴコロをくすぐるＭ性の開発をうたい文句にした出張系風俗でした。

　中でも池袋にはいくつかそれっぽい倶楽部があって、その１軒にワシ好みの美人女王様がいて、恥ずかしながら何度も指命してお相手して頂きました。これがねぇ、ソフトなんだけど、雰囲気がいやらしいのなんのって、もぉチ○チ○はずっと勃起しっ放しですよ。

　上目使いにジッと見つめられ、ご命令通りにスッポンポンになって四つん這いにさせられ、彼女も全裸でワシの上に馬乗りになって部屋をグルグル。なにか不思議と幸せな気分でした。やがては床に仰向けにさせられ、この床ってのが妙にいいですな。ベッドじゃなくて。

　でもって紐を用意していて、ギンギンに勃起しきっているチ○チ○を縛ったりして遊ぶんです。嬉しそうに笑顔でワシのチ○チ○をオモチャにする。これがタマラナイ！　やっぱり美人だと得というか、メチャメチャ興奮させられ、込み上げてくるのを必死でこらえます。更に洗濯バサミでワシの両乳首を挟む。この時、ティッシュを重ねてその上を挟むという優しい気配り。直接挟むと痛いですから。

　ワシは痛いのを喜ぶマニアじゃないのを心得てくれています。

　そこでローションをお尻のアナルにヌリヌリして指挿入！　ヌボヌボホジホジしながら勃起しているチ○チ○を手で弄ぶんです。先っちょからお先汁ウルウル状態でもっていよいよって時に彼女ったら両手をパッと離してしまいます。この焦らしが実にお上手で、何度もじらされ、やがては果ててしまうというわけです。ワシ、これがしばらくやみつきになってしまい、彼女とも個人的にすっかり打ち解けて、彼女のお仕事が終了してからよく一緒に飲みに行きました。

　なにしろいい女ですから。それにワシを退屈させないおしゃべり上手で、いやぁ楽しかったっすよ。でも彼女が働いていたＳＭ倶楽部が営業を突然やめてしまい、連絡が取れないまま会うことも無くなってしまいました。

　で、また別の倶楽部を巡ることになるわけです。（つづく）

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。