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突然こんなテーマを持ちだすと、自宅待機のせいで様子がおかしくなったと思われるかもしれませんが、大東亜戦争後に欧米から「横文字文化」が大量に入ってきたことで、純然たる日本の官能文化がだいぶ薄れてきてしまったような気がします。
何が言いたいかというとエロ雑誌にしろ、AVにしろ、猥談にしろ、タイトルや表現で横文字(英表現)を使われていると、どうにもこうにも「ライトな感じ」がしてしまうのです。
そもそもこの「官能」という言葉ですら英語に直すと「センシュアル」です。あまりの軽さに腰が抜けそうになります。官能のかけらすら感じることができません。
この現象は由々しき事態です。このままでは日本民族が一般教養として持っていた「背徳」や「秘め事」などの隠微な文化が消滅してしまうかもしれません。
そこで今回は予定を変更して、皆様とともに古き良き日本の官能表現を訊ねてみたいと思います。今後、猥談をしたり、イヤラしいメールを送る際には、ぜひ頻繁に使ってみてください。
まず最初に断罪しなければならないのは「ヘア」という言葉です。いわゆるアソコの毛のことですが、「陰毛」に比べ、非常に軽々しい印象を受けます。
不思議なことに、「陰毛」は最後まで隠さなければならない雰囲気を醸し出していますが、これが「ヘア」という言葉になると誰でも簡単に人前に出していいような錯覚に陥ってしまいます。
それでもひと昔前までは「アンダーヘア」という猥褻を含んだ表現をいましたが、いまやその「アンダー」すら取れてしまい、令和では「ヘア」といえばすぐに下の毛を連想してしまうようになってしまいました。ヘアサロンにも迷惑なので中高年やシニアの皆様は今後は率先して「陰毛」や「恥毛」などの言葉を使ってください。
また、中高年世代はそろそろ「キス」という言葉も封印したいところです。なぜならこの言葉からは愛も濃厚さも感じられないからです。
代わりに「接吻」という言葉を多用してください。キスと異なり接吻は女性に精液以外の男女の体液交換を連想させます。
その他にも日本語表現にしたら女性に背徳感や官能を与える表現が、巷では英語表記でクソみたいに蔓延してます。自宅待機中の方は積極的に調べてみてください。皆様の力に「官能の復権」がかかっています。
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