いよいよ待ちに待ったお盆休みがやってきます。今年の夏は令和最初のお盆です。この記念すべき夏の休日に、ただ家でひっくり返っているだけでは能がありません。何か思い出に残ることをしたいものです。

そこで読者の皆様に提案があります。せっかくですので、風俗のために遠出をしてみるのはいかがでしょう。

ふるさとがある方は墓参りや親孝行をカムフラージュにした帰省風俗を。ふるさとのない方は、同窓会旅行などと偽って見知らぬ街の風俗を。できるだけ上手に古女房の目を欺いて出かけてください。

さて、古女房をうまくとりなしたところで、第二のご提案があります。

それは、その時に行った風俗に次の年にもう一度行ってもらいたいのです。できれば、指名した女のコと同じ女のコを指名してください。もちろんタイミングが合わなければ2年後でも３年後でも構いません。

要はあの時に行った店と女のコが今どうなったのかを知ることが大事なのです。それは小学生や中学生の時に校庭に埋めた「タイムカプセル」と同じトキメキを貴殿に与えてくれるに違いありません。名付けて「風俗タイムカプセル」です。実は記者もこの「風俗タイムカプセル」を一度やったことがあります。

あれは北国の寂れた歓楽街にある風俗でした。その店は田舎の風俗には珍しく、かなりの美人を複数取り揃えていましたが、一人だけ妙に幸の薄そうなコがいて、誰にも指名されずにお茶を引いておったのです。

よく見ると痩せぎすでお世辞にもかわいいとは言えません。しかも、足や腕には蚊に食われた痕がたくさんあるのです。このラインナップの中では、相当なマニアでもない限り、絶対に指名しないでしょう。

しかし、イマドキの奔放な娘にはない清貧さと妙なエロスを感じた私は、やり手ババアに頼んで、その娘を自分に着けてもらったのです。

娘は源氏名を幸子と言いましたが、どこからどう見ても不幸せにしか思えません。それだけならまだしも、いちいちプレイが苦しそうなのです。明るさなど微塵もありません。ただ、ローションを手繰る手つきだけは目を見張るものがありました。

それから数年後、偶然にも私は同じ店に訪れる機会に恵まれました。幸子を指名すると、まだ在籍していました。

しかし、その姿は想像を絶するものでした。幸子は驚くほど美人になっていたのです。

ごくたまに時が経つと芋虫は蝶になり、醜いアヒルの子が白鳥になったりしています。この夏、皆さんも「風俗タイムカプセル」を仕込んでみてはいかがでしょう。

文責：編集長原田