Catch Up
キャッチアップ
普段から出会い系サイトやマッチングアプリで相手を探すことが多いえりなさんは、今までに過去何人もの男性と出会ってきたが、ここまでネット上でのプロフィールや、やりとりのギャップがあった男性は初めてだったと語る。そのため、まずは、もう少し打ち解けて話せる雰囲気を作ってから、話を切り出そうとしたが……。
「いつも通り食事して、ホテルに行ったんです。だけど、緊張していたのとSEXが気持ちよかったのもあって、私が先に寝ちゃって……。起きたら、相手がいなくなったんです。急いで連絡しようとしたけど、すでにブロックされていました。結局、お金ももらえてないし、ホテル代も私が払うことになって……。あれからは怖くなったので、失礼かもしれないけど、どんな人でも、まず最初に会ったときに、お金の話をするようにしています」
ネット上のみでのやりとりをしていた彼女は電話番号などの連絡先も知らず、泣き寝入りせざるをえなかったと言う。そんな目にあってもまだ愛人業を続ける彼女。いったい、愛人業の何が彼女たちを虜にするのか?
現役愛人たちが口を揃えて言うのが「生活のため」とのこと。親や友人などの周りにはもちろん言えないし、職場にも絶対に知られてはいけない、だけど、金銭的に普段の仕事だけではやっていけない。「お金が欲しいという理由もあるけど、美味しいご飯や、可愛いバッグを買ってもらえることも魅力的だし、高級ホテルで夜を過ごすのも非日常的で、今ではすっかり非日常が日常になってしまって抜け出せません」(前出のみきさん)
愛人の相手になる男性も自分より年上のため、紳士的で優しく、何より、お金や権力を持っているのも素敵だとか。だが、あくまで恋人ではなく愛人契約であるので、いつ、この関係が終わるのか分からないが、リスクを伴っても、なかなかやめられないのが現実だと、彼女たちは語る。
現役愛人たちにとって、愛人業は、もはや本業と呼べるものになってきているようだ。街にいるブランドバッグを持ったあの子も、実は愛人業という非日常の虜かもしれない……。