スマホ全盛のいまとなってはすっかり「過去の遺物」となってしまいましたが、私が少女時代は、よく親に「朝の10時前と夜10時以降は人様の家に電話をしてはいけない」といわれておりました。

　当時その理由について母親は「そんな時間に電話がかかってくるのは身内に不幸があったときだけだ」などと私を諭し、電話の相手方に不安を与える行為は厳に慎むべきだと申しておりましたが、かなりのオマセちゃんだった思春期の私は、そんなものは嘘っぱちで「みんながセックスをしている時間帯だから電話をしてはいけないのである」と勝手に邪推をしていたのであります。

　実際私の両親は、夜の９時を過ぎると「子どもは早く寝ろ」などといい始め、10時の時点で爆睡していないと「まだ起きているのか！」などと語気を強めて騒いでいましたが、あれは早くセックスがしたくてテンパっていたわけで、案の定、私が狸寝入りをしていると、数分後にはいつも母親の咽び泣くような声が聞こえてまいりました。

　まあ、なにがいいたいのかというと、おそらくひと昔前は男女がセックスをする時間帯はある程度「暗黙の了解」で決まっていて、それが夜の10時から朝の10時までの間だったんじゃないかということです。

　となると、それ以外の時間帯にセックスをするのは、かなり異例なことだったわけで、事実、昭和時代の人妻たちによる白昼の情事は「極めてイケナイこと」として頻繁にポルノや官能小説のタイトルとして使用されておりました。

　時が過ぎて現在。朝晩の電話のルールも、暗黙の了解によるセックスの時間帯もすっかり消滅してしまいましたが、それでも「白昼のエッチ」が、人妻を激しく興奮させるスパイスだということに先日、改めて気付かされました。

　そのときのテレＨのお相手は、ご高齢と思われる老紳士だったんですが、ことあるごとに「真昼間からそんなに濡れて」とか「みんなが働いてる時間にそんなイヤラしい声を出して」などと、ことさらに「白昼」を強調するんです。

　私も私で、そんなことを改めていわれると、自分がすごい変態のように思えてしまい、いつもの倍以上は乱れてしまったんです。

　当然、これは私だけのことではないと思います。皆さん、テレＨは白昼の人妻が「狙い目」ですよ。

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