昔から「笑う門には福来たる」とはいいますが、ことエロの現場にいたっては、必ずしもそうではないのかもしれません。

　たとえば皆さんが意中の女の子と初めてラブホテルに入ったとします。

　そこでお互いの緊張をほぐすために、貴方が部屋に備え付けのコーヒーなどを淹れていたとしましょう。

　きっと彼女は貴方の背中を見つめながら、その気遣いの様子を愛情のこもった目で見つめている「はず」です。

　しかし、コーヒーを淹れて振り向いた瞬間に、彼女が満面の笑みを浮かべながら、アソコ丸出しの「大股開き」で貴方を挑発していたとしたらどうでしょう。

　その笑顔は一瞬にして「福」とはほど遠い「恐怖の象徴」になるに違いありません。

　とまあ、このような極端な例を見るまでもなく「笑うこと」は、時としてエロの現場を台無しにする力があるようです。

　実は先日もテレＨで、こんなことがありました。

　相手の年齢は声の感じ方からしてずいぶんと年配で、おそらく還暦はとうにすぎているような感じです。人懐っこくてとっても話しやすい人だったんで、おしゃべりのほうは大いに盛り上がったんですが、なぜか楽しい気持ちとは裏腹に、私の子宮は「ある違和感」を感じていました。

　その違和感の正体はまもなく判明します。原因は彼の笑い方が、極端に「わざとらしかったから」だったんです。

　しかもその「偽物の笑い」はエロトークに突入するやいなや、凄まじい勢いで本領を発揮し始めした。たとえばこんな感じです。

「ええっ！　そんなに濡れてるの？　わーっはっ、はぁ。すごいなぁ。わっはっはっはぁ」

　いやはや。濡れたことでこんな笑い方をされて、どこの女性が興奮するというのでしょうか。おそらく誰もいないと思います。

　しかしその一方で、男性の心の奥底から自然に湧き出てくるある種の「凌辱的な笑い」は、私を気が遠くなるほど感じさせてしまうから不思議です。たとえばこんな感じです。

「ん？　濡れてるの？　ぐふぅ。ぐふふふふ」

　テレＨでの笑いは諸刃の剣。エロの現場でどうしても笑っちゃうという方は、相手のＭ心をくすぐる笑い方を身につけるべし。そうじゃない方もテレＨでエロ笑いを習得しましょう。

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