昔話の「ツルの恩返し」しかり、古事記のトヨタマビメやイザナミの伝承しかり、日本の「飯食わぬ女房」やフランスの蛇女「メリュジーヌの伝説」しかりと、時として男たちは女性の「決して見ないで欲しもの」を決死の覚悟で見たがります。

　これはいったいどういう了見なんでしょうか？

　なぜこんな議題を呈したのかというと、実はこれまでのところ令和４年は私にとって「あまり聞かれたくない音」をかなりの頻度で「懇願」されてきた年だったからなんです。

　ちなみに一番、多かったのは「小便の音を聞かせてほしい」というお願い。

　冷静になって考えていただければお分かりになると思いますが、そもそも女性に対して人前で小便をするように要求すること自体が、万死に値する行為であり、金属バットを百回、振り回されても文句がいえないレヴェルの言動です。

　おそらく男性側からしても清水の舞台から飛び降りる覚悟で「小便の件」を懇願しているんでしょう。

　言い換えれば、それほどまでに「女性の見られたくないもの」や「聞かれたくない音」を見聞することが男にとっては、魅惑的だということになります。

　そして、なにを隠そう私は、そういう時の男性の様子が嫌いじゃありません。

　ゆえに懇願されるたびに心とアソコを鬼にして「恥ずかしい音」を轟かせてまいりました。

　しかし……、ああ、なんてことでしょう。私の期待を大きく裏切って、相手の反応が極めて「薄い」ではありませんか！　これはいったいどうしたことでしょう。私のお小水に問題があるのでしょうか。いやいやそんなものにエロいとかエロくないとかの「差」があろうはずがありません。

　で、いろいろと考察した結果「ある結論」を導き出すことに成功しましたので、この場を借りてご報告させていただきたいと思います。

　その結論とは「おしょんの際に自分の苦悶の声を添える」ということです。たとえば「いやあぁぁ」とかいいながらお小水をすると男性は全員、発射します。

　つまり、どんなにイヤラしい行為でも「音」だけではダメなんです。そう。そこに「声」を添えてこそ初めてのエロスなんですよ。

　実際、テレＨではお互いの声での演出や実況中継がとっても大事です。ぜひ試してみてくださいね。

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