――グラビアで培われた技術が、AVに来たらVRや主観撮影に活かされたんですか？

「昔やっていたこととあまり変わらないから得意だと気が付きました」

――イメージDVDは相手役が出てこないから、全部自分で世界観を作らないといけないですからね。

「そうなんです」

――さすがグラビアアイドル出身者しか分からないことで面白い役作りの話でした。それは他の女優さんにアドバイスできますか？

「アドバイスですか(笑)」

――どういう感じで入り込むとか。

「観ている人を想像したり、自然な雰囲気に見られたいんです」

――長瀬さんの演技論はかなり役に立ちます。

「演技しているように見られたくないんです。セリフも自然と話そうと思っています」

――一人芝居って大袈裟になりますからね。

「例えば人妻作品で『〇〇だったわよね』とか台本には書いてあるんですけど、そんな言葉は使わないから変えます」

――いかにも奥様言葉って実際に使っている人を見たことがないです。

「慣れていない言葉を使うとおかしくなるから、言いやすく変えて日常の言葉にします」

――普段から慣れていない言葉を使うと、頭の中で変換して不自然になります。こういう演技論ってアダルト系のインタビューでは聞かないし、他の女優さんでも演技論を持っている人が少ないから面白いですよ。

「へえ。よかったです」

――AV作品インタビューは下ネタを中心に聞くことが多いので(笑)。

「確かに。だから、みんな演技はどうやっているんだろうって思います。私は嘘くさい演技はイヤなんです」

――演技が下手だと、観ている人が入り込めないからですか？

「私もテレビドラマが好きだから、棒読みの俳優を見ると気になって疲れちゃうんです」

――内容に集中できなくて、何故か下手な演技の役者に意識が行きますからね。今回の作品でもそういう演技論の意識が役立ちましたか。

「はい、エキストラの女優さんもめっちゃ上手でした」

――女子校生役でエキストラの方も出ていますね。見どころはどこですか？

「先生がレ〇プされるんですけど、何故されているのか理由が分かっていなくて、最後に犯人が出てくるんですけど、それが予想外の人物なのでそこが面白いと思います」

――ミステリーの要素もあるんですか？

「そうです。最初からいきなりレ〇プが始まるから、『なんだこれ？』って思うかもしれないですけど、伏線がいろいろとあるのでそこも見てください」

――ヌクだけでなくストーリーも注目ですね。そして、8月は『媚薬捜査官×緊縛ボディドール』ですが、復帰2作目でこれまたいきなり緊縛ですか？

「緊縛は新鮮でした。アリスJAPAN時代に一度だけ経験があるんです」

――これだけのキャリアで2回だけは珍しいです。

「あまりお話がなかったんです。あとドラマ作品しかオファーが来ないからプレイ作品があまりないんです」

――人生2回目の緊縛体験はどうでしたか？

「すごく不思議な気持ちになりました。動けないので、それこそされるがままです」

――今回紹介した2作品はかなりヌケる作品ですが、復帰してからあらたにやってみたい内容はありますか？

「あんまりないかもしれないです(笑)」

――これまでいわゆる解禁作品だと、長瀬さんはパイパン、放尿、中出しなどありましたが、他にありますか？

「逆になにかありますか(笑)？」

――だいたいやってきましたからね。

「なにがあるんだろう？　ファンの方はなにが観たいんですかね」

――かわいいイメージですからね、あまりハードな作品は望まないのかなと思います。ファンはかわいい系とやられる系ではどちらが好きって言っていますか？

「かわいい系やイチャイチャ系をよく観たいって言われます」

――長瀬さんはやはりかわいい系を求められていますか？

「そう言われることが多いです。なかなかそっちの作品に出ることはないんです」

――ファンが求めていることもあるし、原点回帰でそちら側に戻ってもいいかもしれないですね。では、最後に復帰したメッセージを読者へお願いします。

「復帰作から大人になった私を楽しんでいただけたら嬉しいです。いろいろあるご時世ですが、みなさんが癒されてくれたら嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします！」

【長瀬麻美　Ngase Mami】

• 生年月日：1992年6月6日
• 出身地：青森県
• 身長：158㎝
• スリーサイズ：B88・W60・H90
• 趣味：ギター、楽曲制作
• ツイッター：@nagasemami66

• インタビュー：神楽坂文人　https://twitter.com/kagurazakabunji
• インタビュー協力：MAX-A　@max_a_official
• インタビュー協力：DiazGroup　@DiazGroupmana