【稲森美憂さんでどんな方？】

　事前調査によると、稲森さんは「競泳水着グラドルの元祖」といわれており、かなり長いことその頂点に君臨していたとのこと。

　つまりグラビア界では、酸いも甘いも噛み締めた大御所中の大御所ということになります。これは演歌の世界でいえばサブちゃんの立ち位置とほぼ一緒。そこに加えて著名人たちと数々の浮名を流していたという女性です。さぞかし妖艶でスキャンダラスな魔女が現れるかと思いきや現場に着くと、あら不思議。そこには清楚で愛らしい娘が姿勢良く椅子に座り、小首を傾げながら記者を迎え入れてくれるではありませんか。

　さては取材場所を間違えたかと首とカリ首を傾げながら思案に暮れていると、今度はきちんと椅子の横に直立するや「初めまして！　稲森美憂です！」と元気にご挨拶。

　ありゃまあ、全っ然、想像していた娘と違うじゃありませんか。笑顔が無邪気でハキハキしていて好感が持てること、この上ありません。オヤジ記者は一発で彼女の魅力にハマってしまったのでありました。

　ここで読者の皆様に、彼女の簡単なプロフィールをご紹介しましょう。

　身長は170センチ。スリーサイズは上からバスト83、ウエスト58、ヒップ85と高身長でポン・キュッ・ポンのスーパーボディ。そのうえ脚が腰が抜けるほどスラリとして長いのです。

　もはやこの時点で大概の中高年は目と股間を殺られてしまいますが、さらに特筆すべきは彼女のお顔立ちです。小さなお顔に大きなお目々。鼻筋がスッと通ってなんとも上品。ぽってりとした柔らかそうな唇なんて、盧舎那仏のような優しい微笑みをたたえているではありませんか。

　いやはや、これはＡＶ女優という枠を通り越して「神」ですな。なんかの間違いで天女が地上に降りてきたのでしょう。そうに違いありません。

　案の定、アイデアポケットさんも長年、出演オファーをし続けて「ようやく口説けた」とのこと。

　さっそく彼女にインタビューをしてみると、これまた素直でとってもいい娘。しかも、こんなにスタイルが良くて美人なのに稲森さんときたら、ゆるふわ系の天然娘だったのです。

　ここから先はしばらくの間、オヤジ記者と天然娘の摩訶不思議な対話の模様をお楽しみください。

ーー突然ですが、稲森さんのご趣味はなんですか？（記者＝以下同）

「マイブームはTikTokとSNSです」

ーーイマドキの娘さんらしい趣味ですね。

「はい。自分の体で何かを表現するのも好きだし、文章を書くのも好きです。あと、アホなことをツイートするのも好きですね」

ーーえっ！　アホなツイート？　嫁入り前の娘がですか？

「そうです！」

ーーなんとまあ。でもアホなツイートはアホにはできませんから、それは稲森さんが頭がいい証拠です。ところで、小さい頃はどんな女の子だったんですか？

「小さい頃は変わっているといわれてました」

ーーおやおやそうでしたか。いつもお友達とはどんな遊びをしていたんですかね？

「お絵かきバトルですね」

ーーそれはどんなバトルなんですか？

「はい。一人が絵を描いてそれに他の人が絵を繋げていくバトルです」

ーーある種の曼荼羅みたいなものが出来上がりそうですね。うーむ。人に何かを表現するのもお好きなようですし、ひょっとしたら稲森さんは芸術家タイプなのかもしれません。

　ところで、稲森さんはグラビアアイドル時代は「日本一競泳水着が似合う女性」として定評がありましたが、いったい何がきっかけで競泳水着でパフォーマンスをするようになったんですか？

「それまでは普通の水着で撮影に臨んでいたんですけど、ある時競泳水着を着たら、ファンの方が「一番似合う」って褒めてくれたんです。それ以来、自分の中で『競泳水着しか着ない』という縛りをつけました」

ーーなんと。ファンの方の助言がきっかけだったんですね？

「はい。ファンの方々の意見には、いつもきちんと耳を傾けるようにしています。たとえアンチの方の意見でも自分にとっては勉強になります」

ーー稲森さんってめちゃくちゃ素直な方なんですね。人の意見をきちんと聞くなんて、大人になったらなかなかできることじゃありません。

「でも、大人になればなるほど、自分で自分のことを見つけるのって、難しくなってくるじゃないですか。だから周囲の人たちの意見ってとっても大事だし、今まで気がつかなかった自分を見つけてもらえると、すごく嬉しいんです」

　なんちゅう柔軟性と吸収力なんでしょう。彼女のこのような考え方はきっとＡＶの世界でも役に立つに違いありません。次は、そんな稲森さんの「性の歴史」についてお伺いしたいと思います。さらに続きをお楽しみください。