大阪「飛田新地」は緊急事態宣言が明けて大盛況！

　新型コロナウイルスの猛威は、全国の風俗店に甚大な被害をもたらしたが、緊急事態宣言の解除以降は、“ちょんの間風俗”をはじめとした旧遊郭跡の風俗エリアで、二極化が進んでいるという。

　本誌で風俗連載『俺の旅』を持ち、全国の風俗街を巡り歩く、イコマ師匠が解説する。

「兵庫県尼崎市のかんなみ新地は戦後の闇市時代に始まり、男たちでごった返しましたが、11月にとうとう閉鎖になりました。以前から客足は先細りだったためか、コロナになってからも、当局の営業自粛要請をほとんど聞き入れなかった。これが、閉鎖に至る大きな原因になったようです」

　現在も古ぼけた木造モルタル建ての店が30軒ほど並んでいるが、道端に廃業した店が出した布団やマットレスが積まれ、“祭りの後”の寂しさが漂っている。

「北海道の函館市若松町のセキセンや、福岡県北九州市小倉の京町エリアもコロナ禍で消滅してしまいました。コロナ禍は遊郭にとっては、文字通り地獄だったわけです」（夕刊紙記者）

　その一方で、息を吹き返した風俗エリアもある。大阪の飛田新地が、その典型だ。前出のイコマ師匠は、飛田新地を、こう語る。

「飛田新地は組合がしっかり管理し、コロナの営業自粛もきちんと受け入れていたため、当局のお目こぼしもあったんです。大阪にはソープランドがないこともあり、“ワクチン接種したし、コロナも下火になった”と、飛田新地には客が戻り始めてています」

　これに加え、最近は“昭和レトロな異空間”が若い世代に人気となり、新規の顧客も増えているという。

　九州の代表的な遊郭と言えば、熊本市の中央街。青線地帯から始まった風俗エリアだが、50軒ほどある風俗店は営業努力もあって、息を吹き返しつつある。

「中には、女の子が部屋着で親身に接してくれる“理想の彼女と遊べる店”をウリにしている店もあったりします。知恵と工夫を凝らした努力で、中央街エリアも着実に活気を取り戻しつつありますね」（前同）

　江戸時代から続く遊郭といえば、吉原（東京）と福原（神戸）が有名だが、こちらも活況を呈している。

「吉原はどうにか客を呼び戻そうと、新しいサービスを提供する店が増えています。福原もＥカップの巨乳美女を集めた店など、新機軸のサービスを行う店が次々とオープンしています。　また、最近は全国的に１万円を切る店が増え、コロナ以降、店や女の子たちも“数をこなして稼ぐ”方向にシフト中ですね」（同）

　コロナ禍で二極化した、ニッポンの５大遊郭だが、安く遊べる今こそが、“イキどき”かも！？