長い黒髪をなびかせ、校内を颯爽と歩く憧れの先生。だが、彼女には、誰も知らない“裏の顔”があった！

体調が悪い生徒を優しく迎え入れてくれる「保健室の先生」。そんな男子生徒が憧れる先生が、休日は泡にまみれて男性客の下半身の“ケア”もしていた。

「東京都教育員会によると、多摩地域の小学校に務める28歳の養護教諭が『店舗型性風俗特殊営業店』、つまりソープランドで働き、客と性行為をしていたとして、11月15日に懲戒免職になりました。　売春防止法の趣旨に基づき、教員の名前や学校名は伏せられています」（全国紙都庁担当記者）

　誰もが驚く現役教師の“泡姫バイト”は、なぜ発覚したのだろうか。本誌が都教委に問い合わせると、担当者がこう話す。

「最初、匿名のメールが、こちらに届きました。“教員が風俗店で副業をしてもよいのですか”という、問い合わせのような文面でした。　女性教諭に確認すると、“男性客を相手に性行為をした”と、本人から申し出がありました。兼業をしていたことを含め、信用失墜行為として懲戒免職処分となりました」

　この女教師がソープ店でバイトを始めたのは、去年の２月だったという。

「女性教諭は２０１８年11月から、育児休職中の養護教諭の代替教員として、都内の公立中学校に勤務。その後、20年４月からは現在の小学校の非正規教員（１年契約）として雇われています」（前出の記者）

　どうやら、この勤務先の変更が泡姫になる動機だったようだ。

「最初は、親元から離れて一人暮らしをするための引っ越し費用を稼ぐことが目的で始めたといいます。小学校では平日は学校に勤務し、店で働くのは主に休日や祝日の非番の日でした。ただ、働き方は不定期で、ゼロ回の月もあれば、数回、働く日もあったようです」（前出の都教委担当者）

　風俗嬢経験もある、作家の酒井あゆみさんは、次のような指摘をする。

「風俗業界はコロナの影響で客足がガクンと減り、出勤日が定まらない女性を雇いたがらないのが実情です。　高級ソープ店は不定期の子を、まず雇いませんから、女教師が働いていた店は60分６０００〜７０００円の激安店の可能性が高い。こうした店は、雑費を引くと手取り５０００円程度。手取りが安いわりに、サービスはかなりハードです」

　ただ、この彼女は教員として一定額の給料は得ていた。前出の都教委担当者は、こう言って首をかしげる。

「１年の有期雇用でしたが、給料は無期の教員と同額で月給20万円台後半です。　そのため、引っ越し資金というのは、あくまできっかけに過ぎず、経済的な困窮が直接の原因ではなかったのではと思います」

　気になるのは誰が、この女教師を“通報”したのか、という点だ。彼女は「店のホームページに写真などは掲載していなかったと聞いている」（前同）というから、素性を知りうる人間は限られている。

「たぶん、店の女の子が密告したんだと思うよ。スタッフから世間話で、“今度の新人さんは先生なんだって”などと聞くのは、よくあること。今は客の奪い合いだから、指名が少しでも多かったりすると、他の子から思わぬやっかみを買うしね」（都内風俗店店長）

　事態が明るみに出て、女教師も、やっと事の重大さに気づいたようだ。

「本人は “教員としてあるまじき行為で、私の考えの甘さから大変なことをしてしまったと重く受け止めている”と話しています。学校関係者によると、教員としては同僚と、よくコミュニケーションを取り、極めて真面目だったそうです」（都教委担当者）

　まさかの“身バレ”で、苦労して取得したであろう教員免許を失ってしまったわけだ。だが、“桃色バイト”に精を出している女教師は、彼女だけではない。

　広島県西部の小学校に勤める20代の女性教諭は、昨年４月、「性的マッサージ店」で働いていたとして懲戒処分となった。

「彼女は病気休暇中に岡山県内のヘルスで働いていたことが、県教育委への匿名のメールで発覚しています。30 日間働き、40万円稼いでいました」（夕刊紙記者）

　バイトをした理由は生活費や奨学金の返済のためで、停職２か月の処分後、本人の意向で依願退職している。