――ははは(笑)。そうなんですね、では話題を変えましょう(笑)。9年間専属女優をしていますがSODはどう見えますか？

「女優さんが増えましたよね。いい意味ですよ。最近はSODに残ってくれる女優さんが多いので嬉しいです。市川まさみさんとたまに話をするんですけど、新人女優さんの話ばかりしています」

――ちなみに古川さんは「彼氏にするなら市川まさみさん」って言っていましたね。

「市川さんは旦那になってほしいくらいです(笑)。話は戻りますが、『私は年だから誰が誰だか分からなくて、点を線にできないんだけど、デビューイベントができないから、新人女優さんはかわいそうだよね』って市川さんとずっと話しています」

――確かにこの2年間にデビューした女優さんはコロナ禍で認知度を上げるのが難しいです。

「他メーカーさんもそうですけど、その話しかしていなくて男の話なんか全然していないです(笑)。SODの話しかしていないです」

――すっかり古川さんも社員ですね(笑)。9年も専属女優をしていると社員に近いですよ。

「ずっと見ていますからね。新人女優さんとの合同イベントがあれば名前も覚えるんですけど、ツイッターだけの情報だと名前が分かっても顔が分からないんです」

――去年、SOD LANDの記者会見で専属女優が久々に集まりましたよね。

「あの時に初めて宮島めいちゃんに会ったんです。あとは名前がなかった夏目響ちゃんだとか、本庄鈴ちゃんも1万本の子だとかデビュー時の印象で覚えているんです。SODはデビュー時に印象付けるのが得意じゃないですか。私が一番ミーハーです(笑)」

――コロナ禍でSODはYouTubeやツイキャスをやっていますが古川さんはあまり出ないイメージですよね？

「誘ってもらえないからだと思って、おうちでYouTubeを観ています(笑)。市川さんがやっているサブチャンネルの方に久々に出させてもらいました。私が出るよりも若い子が出た方がいいですよ。新人女優さんが出た方がユーザーさんに知ってもらえるから。私は今更知ってもらわなくていいので、新人女優さんは名前を知ってもらわないとならないので、むしろ新人女優さんが出なさいよって感じなんです」

――素晴らしい考えです！

「デビューしたんだからもったいないじゃないですか、ちょっとでも名前を知ってもらわないと。考え方が親戚のおばちゃんです(笑)」

――おばちゃんではなくお姉さんですよ。10周年に向けての目標はありますか？

「もっと親戚のおばちゃんになります(笑)」

――それもいいですが、女優活動での目標はありますか？

「周年を迎えると抱負を問われるんですが、『あまり浮き沈みがない平坦な1年を過ごしたい』って言っているんです。今回も変わりはないんですけど、コロナで笑顔が少なかったので笑顔が増える1年になればいいかなと思います。人と話せる世の中になってみんなで楽しい1年が過ごせればいいです。あと、新人女優の名前を覚えることが一番の目標です」

――あと、古川さんはピンク映画でも活躍していますがAVとの如実な違いってありますか？

「ピンク映画やVシネマは私が中心じゃないことがAVとの一番の違いだと思っています。スタッフさんも違うし、予算も違うのでAVよりも自分のことは自分でしないといけないということもあるし、衣装も頭を使ってなるべく自分でやらなきゃって思うと達成感はものすごくあります。だから、スタッフさんや共演者さんとのコミュニケーションの仕方がAVとは違ってきます。芝居がメインなので相手役の人と本当に話すようになります。映画の有名な役者さんがよくスタッフや共演者としゃべっているって聞くので、ピンク映画やVシネマをすることで、そのことが本当に理解できます。台本を読みつつコミュニケーションをとろうとする意識は強いです」

――ピンク映画出演は3本でしたか？

「ピンク映画は3、4本です。Vシネマはかなり出ています。ピンク映画に出たのは遅かったんです」

――私は『悦楽交差点　オンナの裏に出会うとき』がすごく好きで、城定秀夫監督の特集上映が行われるたびに観に行くんです。

「長年愛してもらえて嬉しいです」

――美しさの中に狂気があって、こんなに演技が上手い人っているんだなって本当に感心します。

「長年愛してもらえる作品に出させてもらったことは本当に嬉しいですね」

――ピンク映画にしろセクシー女優の大規模ライブでの司会にしろ大活躍ですが、9周年を迎えてさらにやってみたいことはありますか？

「写真集も久しぶりに出させていただいたので、望みは特にないかもしれないです。逆に想像できないことをやってみたいです」

――それはなんですか？

「芝居もAVもMCも写真集もやらせていただいているので、『いまそれくるの！？』っていう、想像もしていないことをあえて経験値としてやってみたいです。いまは全然出てこないですけど、『いまからこれをやって』って言われて、『えっ！　マジですか！？』っていうことをやりたいんです」

――SODが仕掛けますよ(笑)。

「マジでやりますからね(笑)。急にこれとコラボしてくださいっていう話が来るかもしれないです」

――楽しみです。久々に歌はどうですか？

「絶対にイヤです！　歌はNGなんですから(笑)。でも、声を出さないとノドが死んじゃうっていうので、家では声出し代わりに歌っているんですよ。それで精一杯です(笑)。歌は心が持たない、恵比寿マスカッツで全部やり切りました。あはは(笑)。だから、想像ができないことをやってみたいので楽しみです」

――では、ファンはそれを楽しみに待ちましょう。

「なにか誘ってください。私もこの1年を楽しみにしています」

• インタビュー・撮影：神楽坂文人
• インタビュー協力：ソフト・オン・デマンド https://www.sod.co.jp/
• ティーパワーズ https://twitter.com/tpowersJP

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• 【古川いおり　 Kogawa Iori】

• 生年月日：1992年9月25日
• 身長：155cm
• スリーサイズ：B83・W58・H88
• 趣味：読書・音楽鑑賞
• 特技：道に迷うこと
• Twitter ――@kogawaiori