『消えた初恋』は、『別冊マーガレット』に連載中の人気コミック。今回、なにわ男子の道枝駿佑とSnow Manの目黒蓮を主要キャストにおいてドラマ化。テレビ朝日系のオシドラサタデー枠（土曜日23:30〜翌0:00）で、絶賛放映中だ。

　東ヶ岡高等学校2年3組の青木想太（道枝）は、同級生の橋下美緒（福本莉子）に片思いをしていたが、ある日彼女の消しゴムを借り受けたことでショックを受ける。

　消しゴムには「井田くんが好き」と書かれていたのだ。即失恋する青木。しかし、その消しゴムを青木が落としてしまい、井田浩介（目黒）がそれを拾ったことで、誤解が生まれる。井田は「青木は俺のことが好きなのか」と勘違いしてしまうのだ。

　なんとか誤解を解きたい青木だが、井田と何度も接触しているうちに、本当に井田のことを好きになってしまう。

　一方、消しゴムの本来の持ち主・橋本は、実は井田ではなく青木の親友・あっくんこと相多颯斗（鈴木仁）のことが大好き。勘違いが勘違いを生み、こじれにこじれる高校生たちの恋模様。果たしてどうなっていくのか、というのがこのドラマの真骨頂。

　結局、付き合うことになった青木と井田。相手の気持ちが気になったり、恋のライバルが出現したり、の展開は男女間の恋愛となんら変わらない。

　好きなのかもしれない二人を道枝と目黒が好演している。さすがジャニーズの人気者という感じ。「恋の始まり」にありがちなドキドキ感がダイレクトに伝わってくるのだ。男同士でもいいじゃないか、と思ってしまうのは、ドラマ制作者の術中にハマっているということなのかもしれない。

　一方、相多のことが好きな美緒の恋心はどうなるのか。三角関係というか四角関係の四人の関係が気になって気になって、次回もまた見たくなってしまうという面白さがある。

　ところで、タイトルの『消えた初恋』とは、青木の美緒に対する恋心のことを言っているのだろうか。それなら、なんとなく了解できるが、青木の井田に対する恋心のことを言っているとしたら、この恋は結局は上手くいかないということを暗示しているのかもしれない。

　いや、分からん。何がどうなっているのか、この先どう展開していくのか、私にはさっぱり分かりません。

• （文）久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
• （編集）スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/