一番印象に残っている作品はどれですか？

――デビューから3年。出演AVの本数もかなり増えたと思いますが、一番印象に残っている作品はどれですか？

「GIGAの『美魔女仮面アラフォンテーヌ』！　ああいう、非現実的な作品は好きですね～。あと、緊縛撮影も好きなんです。ラブラブものじゃなくていいんですよ。出来るだけ突拍子もないもののほうが」

――それこそが伊東さんの性癖というか、望んでいるエロスなのかもしれませんね。

「そう。だって私にとってAVに出演するのは、自分の性欲のためでもあるから……。現場で色んな体験をして気づいたのがソコなんですよ。あっ、そうか。私が夢中になれるセックスってそういうことなのか……」

――今、会話の中で悟りを開きましたね（笑）。では、今後の撮影でやってみたいことがあれば、ここでアピールも含めてぶっちゃけてしまいましょう。

「私、不幸な女をやりたいんですよね」

――（爆笑）すいません、そんな役どころを希望する女優さんに初めて会ったもので……。え、不幸な女って具体的にどういう？

「例えば、旦那が若い女と浮気して、無理やり離婚されちゃって一文無しで追い出されちゃうとか……。ボロボロの1K 風呂なしのアパートに住むようになって、性欲を持て余した末に隣に住んでる年金暮らしのおじいちゃんを誘っちゃうみたいな……」

――うわぁ～～～～、その情景めっちゃ目に浮かぶ！　そんでもって伊東さん、想像してみたらイイじゃないですか！　ハマりますね。なんか、不幸と官能が良い具合に混ざり合って、何ともいえない哀愁が。

「薄幸って言葉が似合う女がいいなと思うんですよ。『この人キレイ』とか『幸せそう』とか、そういうの一切求めてないです。楽しそうな作品より、ヤラれちゃって可哀相みたいなもののほうが……」

――ねえ、ハッキリ言っちゃっていいですか？伊東さん、ドMですよね？！

「はい、ドMですね！　貪られたい願望が強いMです。でも、相手が若い男だったら自分が虐めたいかな。いや、それよりまずは介護系の作品でおじいちゃんを弄ってあげるみたいな作品に出たいです！」

――2021年もそろそろ終わりに近づいてますけど、伊東さんは来年以降はどんな熟女になっていきたいですか？

「エロい女でいたいですね。同じ事務所の先輩で言えば、加山なつこさんみたいに。エロいのに可愛いって凄いじゃないですか」

――加山さんはこの連載の第一回に出てくれてますけど、本当にエロ可愛い熟女さんですよね。幾つになっても変わらない魅力を持ってる方。

「私、30歳になった頃から『もう私は大人なんだから』って自分を戒め始めて、ずっと自分を縛ってたように思うんです。でも、ようやく今になって解放された感じ。そろそろ肩の荷を下ろしていいのかなって。この仕事のことをバレたくないって気持ちもあったんですけど、それももういいのかな、とも。我慢してたら勿体ないですよね」

――来年からの伊東さんの活躍が楽しみになってきました！最後にこのインタビューを読んでいる方にメッセージをどうぞ。

「来年はもうちょっと性に貪欲になりたいと思います。活動も精力的にやっていきますし……まずは、SNSを稼働させます（笑）」

――ありがとうございました！

• 取材＆記事：もちづき千代子