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【山之上彼方プロフィール】
陰謀説・オカルトライター。木曜スペシャルやUFO、1999年終末予言などに心震わせ青春を過ごしたオカルト世代。あの世とこの世は本当に地続きかもしれないと思っている。ましてや宇宙人がいないわけがないと断言する情熱家でもある。
【ドッペルゲンガー】
さて、今回は「人生終焉の予兆」といわれるドッペルゲンガーについてお話しましょう。世の中には自分の分身が2人いて、遭遇したら死ぬと言われています。中国では「離魂病」と呼ばれているそうです。魂が離れる病……!
歴史を遡ると、ロシアの女帝エカテリーナは自分の玉座に座る分身を見て間もなく死亡し、アメリカ大統領のリンカーンも暗殺される前日にドッペルゲンガーを見たといいます。そのほかにもフランスの文豪モーパッサン、イギリスの詩人シェリーも、ドッペルゲンガーに遭遇直後、死を迎えたと伝えられています。
日本では小説家の芥川龍之介が有名です。一度は帝劇、一度は銀座に現れたとのこと。錯覚か人違いではないかとの問いに対して『そういって了えば一番解決がつき易いですがね、なかなかそう言い切れない事があるのです』と、その体験を語っています。
「そっくりさんと会ったのでは」とツッコミたくなりますが、ドッペルゲンガーの大きな特徴として「至近距離ではっきりと自分自身を確認する」というものがあります。しかも今の自分と表情や年齢がかなり違っていても、なぜか絶対的に「これは自分の分身だ」と確信するのだそうです。
この現象はいったい何? ドッペルゲンガーは、本当に死の使者なのでしょうか。
完全に解明されたわけではありませんが、今のところ有力なのは「脳の病気説」です。脳のある部分に異常がある患者は「オートスコピィ(自己像幻視)」と呼ばれる、自分の分身を見る症状を発症しやすくなるという研究結果が出ています。芥川もリンカーンもかなりの
偏頭痛の持ち主だったそうなので、可能性はなきにしもあらずですね。
また「重篤な精神疾患説」もあります。強すぎるコンプレックスによって、精神のバランスが崩れ、本来前に出るはずの自我を抑え込み、「裏性格」が分離してしまうというのです。
どちらにしても、ドッペルゲンガーを見るということは、心も体も健康的にかなり危うい状態であると言えましょう。「見たものは死ぬ」というのはオオゲサではないようです。
ちなみに、ドッペルゲンガーにつながる電話番号が一時期話題となりました。この電話番号にかけて話すと、自分の声と言ったことがそのまま返ってくるのです。ただ、これは音声品質確認用の電話番号なので、ドッペルゲンガーではなく、フツーに自分の声が返ってきているだけです。慌てないように。
しかし、中には「鏡を見て髪を直していたら、後ろからもう1人の自分が寄ってきて話しかけてきた」「自分の部屋の布団で寝ている人がいて、起こしたら自分だった」など、実際にドッペルゲンガーと接触したという例もあるそうです。
もしかして本当に自分があと2人、この世のどこかに……?
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