【山之上彼方プロフィール】

陰謀説・オカルトライター。木曜スペシャルやUFO、1999年終末予言などに心震わせ青春を過ごしたオカルト世代。あの世とこの世は本当に地続きかもしれないと思っている。ましてや宇宙人がいないわけがないと断言する情熱家でもある。

【霊の声は聞こえるか】

寝苦しい夜が続きます。べっとりと体にまとわりつく湿気。むんわりと生温かい空気。ああ、涼がほしい……！　そんなこの季節役に立つのがエアコンと扇風機とひんやりマット、そして怪談・怖い話です。

私が子どもの頃、「かぐや姫のライブアルバムに女の霊の声が入っている」というウワサがありました。まだ怖いもの知らずだったので、霊の声とはどんなものだろうという好奇心がザワザワ……。勢いで、かぐや姫のシングル曲を一つも知らないのに「かぐや姫LIVE」という購入するに至ったのです。これが私の人生初、お小遣いで買ったアルバムレコード。いやはや、人は何がきっかけで「人生初」が起こるか分かりませんね。

結果から言いますと、霊の声は聞こえませんでしたが、名曲揃いで南こうせつのファンになりました。

また、有名なのがレベッカの「MOON」という曲。2番のBメロの途中に、「せんぱ～い」という女性の声が入っているそうです。こちらも学生の頃話題になりましたが、なぜか私は、かぐや姫と違い、こちらは確認する勇気が出ませんでした。今も全くチェックする気になれません。なぜでしょう。心の何かが止めるのです。この気持ちが不気味で、一生聴くことはないと思います。

霊の声については、こういったホラー扱いとは別枠で、「霊界音声現象」として真面目に研究している方が世界中にいらっしゃいます。そして実際、何人かが心霊界から届く音の録音に成功しているそうです。

１９５０年代の初めには、イタリアで音楽関係の研究をしていたジェメリ神父が、偶然亡くなった父親の声が録音機に録音されているのを発見。

さらには１９５９年、スウェーデンのフリード・ユルゲンソンリヒが、鳥の声を録音し、亡き母親の声が入っていることを発見。

ラトヴィアの心理学者コンスタンティン・ラウディヴは、ユルゲンソンリヒに影響されて研究を開始し、なんと３年間で７万２千件にも及ぶ「この世のものではない」音声を入手したそうです。

1985年には、ドイツの科学者、クラウス・シュライバーが「光電子フィードバック方式」という方法で、霊界テレビを開発。音声どころか死者を映し出すのに成功したと発表しています。

「成功」といってもどこまでのクオリティなのかは謎ですが、今後この研究が進んだら、「霊界YouTubeチャンネル」なんてのが登場するかもしれません。丹波哲郎さん、やってくれないかなあ。