【山之上彼方プロフィール】

陰謀説・オカルトライター。木曜スペシャルやUFO、1999年終末予言などに心震わせ青春を過ごしたオカルト世代。あの世とこの世は本当に地続きかもしれないと思っている。ましてや宇宙人がいないわけがないと断言する情熱家でもある。

【夢との付き合い方】

今回は「夢」についてのお話です。まずは２００６年ごろ全米を騒がせた不思議な「夢男」の話をしましょう。

きっかけはニューヨークの精神科病院で、女性患者が「今まで一度も会ったことのない男が、なぜかよく夢に現れる」とある男の似顔絵を描いたことでした。しかも、その後も何人もの患者が似たような話をしてきたので、気になった医者は、全員に似顔絵を描いてもらうことにしました。すると、全員同じ男の夢を見ていたことが判明したのです。

しかも、このエピソードがウェブサイトで紹介されると、なんと「自分も同じ男の夢を見た」と約２０００人からコメントが届いたそうです。

同じ男の夢、しかも有名人でもない、見たことのない男の夢を、同時期に２０００人が見るなんて……。この男は「夢の中を渡り歩くＴｈｉｓ ｍａｎ」と呼ばれるようになりました。

ところが後の調べで、この「Ｔｈｉｓ ｍａｎ」伝説はデマだったことが判明。イタリアの社会学者が「世の中にデマが広がる速度」を調べるため仕掛けたゲリラ・マーケティングだったそうです。ガッカリ！

そもそも「夢」は、処理しきれなかった記憶やいっぱいいっぱいになって溢れ出てしまった感情を整理する役割があるといいます。そう考えれば、悪夢もネガティブな情報とおサラバする前のセレモニーなのかもしれません。

私がこれまで見た中で強烈だった悪夢は、頭の上にＵＦＯが落ちてきた夢です。頭に固いものが当たった「ガーン」という衝撃までしっかり感じたので、多分一生忘れられません。その他殺される夢や家が火事で全焼する夢も見たことがあります。自分の叫び声で目が覚めましたよ……。

ちなみに夢占いでは、殺す・殺される夢は「問題が解決する」吉夢だそうで、火事になる夢も「お金がガッポリ入る」吉夢とされています。

もうその夢を見てかなりの年月が経ちますが、私は信じています。いつか問題は解決し、お金がガッポリ入ることを！

何を見ても、吉夢、吉夢。夢は現実まで引きずらないのが一番。もし恐ろしく複雑な悪夢を見たら「私にはミステリー作家の才能がある」と喜んでください。そして文章に書き出しましょう。私も今度悪夢を見たら、そうしようと思っています。