Catch Up
キャッチアップ
夕やけ大衆の読者の皆さん、スケベ漫画家・成田アキラでございます。
連載の一回目と二回目では、最近ワシがハマっている江戸時代の話をさせて頂いた。
今回は現代の日本について少し話してみようと思う。
前回、江戸時代の人々は、性を自由奔放に楽しみ幸せに生きていた、と書いた。では、一方で現代の日本人は、江戸の人々のように他人から見て幸せに見えるのだろうか?
その答えは「見えない」のではないかとワシは思う。
理由はいくつかあるけど、もっとも大きくて根本的な原因は、世の中の情報に踊らされて、「楽しさ」を勘違いさせられてしまっているからなのではないかと思うんだ。
巷に溢れる情報というのは、海外や日本の起業を始めとしたお金持ちが仕掛けて「〜すると楽しいですよ」、「〜を使っているとカッコイイですよ」みたいな感じに宣伝して、我々にお金を使わせようとしているわけだ。ワシはそのお金持ちたちを「グローバル資本」と呼んでおる。
オリンピックだってプロ野球だってなんでも基本的にはお金儲けのためのイベントでしかない。もちろんスポーツが悪いと言っているわけではない。ただそういうものを利用して、我々からお金を吸い上げようとしている輩がいるのが気にくわないのだ。
とは言ってもかくいうワシも少し前まではそういうものに踊らされていた。例えば車。ワシは少し前まではポルシェやBMWのZ8という車に乗っていた。どっちもエラく高かったんだけど、乗っていると、まあそれが気持ちいいんだ(笑)。高速道路でビューンと跳ばすとスカッとする。
でも、ワシは気づいた。その気持ちよさは「ワシの中での話」でしかないことに。そういう車に乗っていることで、気分がいいと思ってしまうように情報に踊らされているんじゃないかと。320キロまでスピードが出る車に乗っていたところで、日本の高速道路じゃ、そんなには出せないし、なにより危ない。いくら性能が良くたって車の全機能を使うわけじゃない。そう考えると、使わない部分に大分余計なお金を使ってしまっているわけだ。
そんなわけでワシは車はポルシェもBMWも売ってしまった。
そんなワシがいま乗っている車は普通のミニバンだ。普通の家族連れが乗るようなタイプの車だ。以前の車に較べたら、スピードも出ないし、見た目は少し野暮ったいかもしれない。でも、それでいいのだ。窓が大きくて景色も楽しめるし、キャンプに行くときは荷物だってたくさん積める。
そして何よりも、女性とコトに及ぶときにはシートをフルフラットにすればちょっとしたベッドになって思い切りカーセックスも楽しめるのだから。ポルシェの狭いシートじゃなかなかそうはいかないからね(笑)。
ワシにとってこの車がいま一番乗っていて楽しいし、幸せだ。
まさに「楽しさ」や「幸せ」は自分自身の気の持ちようなのだ。
成田アキラ先生プロフィール
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