大手AVメーカーのソフト・オン・デマンドと「令和のバブル」をテーマに掲げるプロレス団体「P.P.P. TOKYO」がコラボしたプロレス興行「SOD×P.P.P. TOKYOコラボプロレス興行」が9月14日、東京・新宿FACEで行われ、今年6月に女子プロレスラーデビュー宣言をしたセクシー女優で筋肉女子YouTuberのちゃんよたがデビュー戦を行った。

デビュー戦はタッグマッチ「ちゃんよた＆バンビ対松本都＆真琴」で行われる予定だったが、バンビが新型コロナウイルス濃厚接触者の疑いのため急遽欠場。真琴とのシングルマッチに変更されたが“with松本都”となっており、松本がセコンドについたため1対2のハンディキャップマッチの様相を呈した。

ちゃんよたはこの一戦にかける思いが十分に伝わる気合の入った表情で、赤コーナーから入場。リングに上がると対戦相手の真琴に「お願いします！」と右手を差し出し、正々堂々と闘う姿勢を見せた。

ゴングと当時にプロレスの基本であるロックアップからスタート。その後もリストロック、アームホイップ、タックル、ヘッドシザースなど基本中の基本技を重ね、マニアックなプロレスファンを魅了。この基本に忠実な姿で一気にプロレスファンからの支持を集めたのではなかろうか。

序盤はリストの取り合いやバックの取り合いなど、手に汗握るジリジリとしたグラウンドの攻防が続いたが、ちゃんよたが真琴をロープワークからのショルダータックルで吹き飛ばし、アームホイップで投げると試合は加速。

ストンピングの連打から追い打ちをかけようとロープに自ら飛ぶと、セコンドの松本がちゃんよたの足を場外からすくい転倒させリング内に乱入、1対2の闘いが続いた。

その後も真琴の猛攻は続きキャメルクラッチ、エルボー、ボディスラムなどでちゃんよたを痛めつけフォールの体勢に入るが、その都度カウント2で返すちゃんよた。不屈の闘志を見せ頑張るちゃんよたにはファンから激励の拍手が送られると、ちゃんよたはドロップキックやランニングネックブリーカーなどで反撃。

そして、パワーリフティングの経験を活かしたアルゼンチンバックブリーカーで真琴を担ぎ上げると、そのままスクワットをする姿も見せ会場を沸かせた。

手に汗握る闘いが続く中、真琴は連続ビッグブーツをくらわせると、変形ファルコンアローからカウント3を奪い、粘るちゃんよたを撃破した。

デビュー戦ながらキャリア15年の真琴から新技を出させたちゃんよたの粘りはすさまじく、会場にいたファンの心を一気に掴んだのだった。

試合後はリング中央で大粒の悔し涙を流しながら、「もっと強くなります！　私は遊びでプロレスをやっていないです。本気でやっています！　AV女優ということで色物に見られることがあるかもしれないですけど、一からまた頑張るので応援よろしくお願いします！」と宣言。その一生懸命な姿にファンは盛大な拍手を送り健闘をたたえた。

熱戦後、意識朦朧とした中、インタビュールームに現れたちゃんよたは、「悔しいしかないです。たくさん応援に来てくれたのに、みんなの気持ちに応えられなくて悔しいです」と涙を流しながらコメント。

プロレスに対する思いを聞かれると、「強くなりたいです。それだけです」と決意を表明した。

また、今後の課題を聞かれると、「もっと練習して、筋トレもして、もう一段体を強くしたいです」と目を輝かせた。

最後にファンへメッセージを求められると、「勝てなくて、みなさんの気持ちに応えられなくて・・・、これからもっと練習を頑張り、もっともっと強くなるので、これからも応援してくれると嬉しいです」と声を振り絞り感謝の気持ちを伝えた。

本人にとっては負けて悔しいデビュー戦となったが、急遽シングルマッチに変更されたにもかかわらず、懸命なファイトを見せファンの心を掴んだのは間違いのない事実。これからも真摯にプロレスに挑めば、いつの日か女子プロレス界を担う大スターになる素質は十分の逸材だ。

今後も継続的にリングでの活躍を見守っていきたいと思わせるプロレスラーがこの日誕生した。ちゃんよたの次の闘いが待ち遠しい！

• ちゃんよたツイッター：@sym_yok
• P.P.P. TOKYOツイッター：@PPP__TOKYO

取材＆記事：神楽坂文人（https://twitter.com/kagurazakabunji）