いよいよ夏ですね。夏といえば私にとっては「ホラーの季節」というイメージが強いんですが先日、ちょっとした「エロホラー体験」をしたんです。

　その方は、年齢は50歳くらいなんですが、終始ボソボソした話し方をしていて、そのうえ私からすれば、ちっともおかしくないところで「クックックッ」って笑う、ちょっと不気味な感じの人だったんです。

　しかも私のことを「あなた様」と言ったり、自分のことを「不肖わたくしめが」とか言ったりして、とにかく使う言葉が変なんです。

　で、その方が、かなりマニアックなテレHを提案してきたんですよ。

　なんと、この暑いさなかに、「お互いに部屋の空調を止めて、なおかつ段ボール箱の中に入った状態でテレHを致しましょう」なんて言うんですよ。

　おまけに「箱は密閉して空気穴は最大２つまでで」なんて、もう段ボール箱が目の前にある前提で話を続けるではありませんか。

　こりゃ、モノホンの変質者だと思って一瞬、背筋が凍りつきそうになったんですけど、そこは趣味で「変態日記」をつけているこの私。これも人間観察の一環だと気を取り直して恐怖の「変態箱男」に付き合うことにしたんです。

　でも、いかんせん私の目の前には人間が入れるような段ボール箱なんてありません。幸い、相手からは私の姿は見えないわけですから「段ボール箱に入ったテイ」で会話を続けることもできたんですけど、なぜかその時には危機回避よりも興味のほうが勝ってしまったんですよね。

　それで、箱男に「段ボール箱がないから、クローゼットでもいい？」って尋ねたら「クックックッ、まあ仕方がないでしょう」とのお答え。仕方なく付き合ってるのはこっちだって思いながらも洋服を押しのけてクローゼットに闖入。かくして世にも奇妙なテレHが始まったんですが、これがとにかく暑い！　そして狭い！　もう不快なこと、このうえないんです。

　でも、同時に今まで経験したことがないようなヤバいエロスを感じてしまったんですよね。私、変質者に監禁されながらエロいことを強要されてるって。

　そう思い始めたら何もかもが感じてしまうのが、私のカラダ。箱男の不気味な笑い声をオカズに、汗だくなりながらイキまくってしまったんですよね。

　いやぁ、どんな変態でも一度はやってみるべきですね。変態は奥深いです。

【今週の怪人さん出没ダイヤル】

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