コロナ禍によるストレスに苦しむ日本列島。“変異”はウイルスに限った話ではないようで、生活必需品のマスクをめぐる変わった事件が波紋を呼んでいる。

　今年４月８日、東京都大田区の路上で、女性がつけていたマスクを自転車で追い抜きざまにひったくり、盗んだ容疑で、32歳の男が逮捕されたのだ。

「犯人は財布などには一切、手をつけず、マスクだけをひったくって、逃げたといいます。　男は容疑を否認していて、動機も不明ですが、マスクに隠された顔が見たい……というわけでもないようですから、生パンティならぬ、“脱ぎたて生マスク”が欲しかったんでしょうか」（全国紙社会部記者）

　また、３月25日には、酒に酔った慶應大学の学生が、神奈川県藤沢市の駅前で“全裸マスク姿”になり、通行人に「見て見て」などと声をかけ、公然わいせつで現行犯逮捕された。

「駅の交番のすぐ隣にある公衆トイレで服を脱いで、交番の目の前をフルチンで歩いていたとか。　服は脱いでも、マスクマナーは忘れない“ヘンタイ紳士”だと、近所やネットで、話題になっています（笑）」（地元住民）

　性犯罪に詳しい、ノンフィクションライターの諸岡宏樹氏は、「コロナ禍が続くことで、こうした犯罪が増えていく可能性は高いと思います」と話す。

「借金などで追い込まれた人が“もう好きなことをやったるわ！”と、ヤケクソになって、抑えていた欲望を解放し、事件となるケースは非常に多いんです。　長引くコロナ禍によるストレスによって、特殊な犯罪が増えても不思議ではありません」（前同）

　標的はマスクだけではない。４月６日、愛知県名古屋市の音楽教室で、23歳の女性講師のパンプスを盗んだ疑いで、33歳の会社員の男が逮捕された。驚くべきは、その手口だ。

「ただ盗んだのではなく、ターゲット女性の靴を徹底的に調べ上げ、同じ商品、同じサイズの新品を、わざわざ事前に入手して“すり替える”という、手の込んだ犯行でした。　そこまでして“女性の靴のニオイを嗅ぎたかった”と言うんですから、相当なマニア。自宅からは、20足以上の女性の靴が押収されています」（前出の記者）

　会社員の男は犯行を認めたが、被害にあった女性が「気持ち悪い。被害を知られたくない」と、捜査に協力せず、不起訴に終わっている。罪を犯しても、おとがめなしという、なんとも腑に落ちない結末だ。

　２月25日には、自分の妻が他の男に抱かれる姿を全世界に発信した、ハレンチ夫婦が捕まっている。埼玉県さいたま市在住の38歳の夫が、妻と他の男とのセックスシーンを収めた無修正動画をネット上で販売し、荒稼ぎをしていたのだ。

「夫のほうは、筋金入りの“寝取られマニア”。妻も、自らツイッターで〈若い男、イケメン、マッチョ、デカ○ンが大好物です〉と相手を募るなど、動画販売に積極的に協力していたんです」（前出の諸岡氏）