このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【出張主婦の女性たちは当時の人妻熟女でしたの巻】

　自宅に見知らぬ女性が来るってのはかなり興奮させられます。あれは1983年頃のフーゾク業界が急成長した時だったか、「出張主婦」という三行広告がスポーツ紙に並んだことがありました。

　一見したところ、まともななお手伝いさんの派遣広告みあいだけど、その三行広告の掲載される場所がフーゾク店ばかりだったので、これはおそらくセックスもあるとワシは睨んだ。

　料金は３時間で３万円。これがなんと実際にざっと部屋の掃除や洗濯もしてくれて料理もしてくれるというから有り難い。それにエッチもまぁ当然のこと若い娘が来てくれるわけじゃなく、当時であれば人妻熟女はあまり評価されなかった頃の、そんなオバちゃんたちがやって来たんだねぇ。

　でも実際呼ぶ方は年配のオヤジたちで、独身中年男や奥さんに先立たれた人、まぁ中にはワシみたいに昔っから人妻熟女に興味があった奴とかでした。

　でまぁワシもなんどか呼んでみたんだけど、みんなテキパキしてよく働く人ばかり。みんな男に苦労してたみたいな感じで。中にはソープ嬢上がりの人もいました。なん人か来て頂いた中に、困った人もいましたよ。

　なにが困るかって？　それはねぇ、いつも必ず忘れものをするんです。薄地の上着だったりパンティストッキングだったり色々と。それでまぁ一応電話するんだけど、こちらもわざとじゃないと最初は思ってたんで、預かっておいて、後日呼んじゃったりしておりました。

　でもまた忘れ物をする。あっこれは営業のためにわざとかと途中から気がついて、もぉ絶対に忘れ物の無いようにチェックするようにしました。でどうなのかって？　セックスの話？　なにかマジ不倫しちゃってる気分で、フーゾク店に足を運ぶより興奮させられます。

　積極的にち○ち○をくわえてくれるし、チューもマジみたいだし。時間も３時間と決められてはいたけど、けっこう長めにつき合ってきれました。おそらく彼女たち、昼間と夜２人くらいを相手にしていたんだと思います。

　しかしアノ忘れ物には本当に困りました。どうせ忘れるならサイフも忘れてくれれば良かったのにねぇ（笑）

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。