このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【食欲と性欲のビデオ鑑賞会の巻】

　スポーツ紙の三行広告に、やたらと“ビデオ鑑賞会”といのが並んだ時代があった。1983年頃だったか、面白そうってんでワシは早速覗いて見た。

　教えられた場所はごく普通のマンションの一室で、３ＬＤＫくらいの広さだった。

　でワシはまずリビングダイニングに通され、見れば先客のオヤジたちと、その間に女性が座っていて、なんとみんな食事中だった。

　どうやらママさんの手料理らしく、和気あいあいでみんなニコニコ。なんともホームパティーといった趣。

　でも見てると隣同士のオヤジと女のコが当然のように手をつないで部屋を出て行くと、しばらくしてまた２人は戻って来て、また食事の続きをしている。どうやら別室でエッチをしている様子で、まぁのんびりとした感じで時間の制約も無く、その場にいたいだけいていいみたい。

　ワシも腹も満たされ、そばにいた女性、30代ぐらいのそこそこ色っぽい感じの女性に声をかけ、スグ隣の和室に入り布団の上に腰を降ろすと、彼女は電気を消して服を脱ぎ始めた。ワシもサクサク脱いでスッポンポンになると、いきなり抱きつかれチュー。

　仰向けに寝て、オチ○チンを握られつつ、全身をねぶられてもぉムクムク勃起。手際よく枕元にあったスキンを装着されてから「ハイどーぞ」ってな感じで彼女は仰向けに寝ます。

ワシはそのまま正常位でズッコシ！　突きまくりながらオッパイモミモミしていると、ん？なにやら隣のキッチンとの間の襖がちょいと動いて、光が漏れていのに気がつきました。

　どうやらキッチンにいる客のオヤジが覗いている様子。コリャなんとも小っ恥ずかしいと思いながらも、そもそもそういうトンデモ無いところなのだと思い直し、まいっかと無視して突きまくり果てたのでした。

　彼女にテッシュで後始末をしてもらい、身支度も整えてやれやれってな顔をしてキッチンに戻ると、ママさんがビールをついでくれました。「ッカーウメェ！」とゴクゴク。しばらくしてお相手をしてくれた女性も戻ります。

　ところでこのキッチンに置いてあるＴＶではずっと裏ビデオが映されていて、これで興奮した客がおっぱじめるってことらしい。

　面白いけど、シャワーが無いところもあったりしたのがねぇ、ただママさんの手料理はとても美味しいかったのを覚えております。確か料金は大３枚くらいだったかなぁ。

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。