このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【吉祥寺で女子高生と喫茶店デートの巻】

　いま思い出すとトンデモないことをしていたと自分でも驚いてしまう。あれは1993年頃の吉祥寺でのこと。とあるマンションの部屋に女子高生がウジャウジャいて、マンガを読んでいた。これって、なに屋さんかというと、つまりは女子高生と１時間くらいデートしましょうとおいうフーゾク店だった。

　電話番はオーナーでもあるお兄さん。お客さんにはこのマンションに来てもらい、好みの女子高生を物色してデートに連れ出すというわけです。

　ちなみに入会費は大１枚。連れ出した女高生には5000円を払うお約束。当時はこういったフーゾク店がけっこうあって、ワシも思い切っり楽しんでいたんですねぇ。当然のことお得意の潜入取材ですから、ごく普通のお客さんとして、好みの女のコを物色して可愛いコを選び連れ出しましたよ。

　吉祥寺の街を２人でウロウロして、まぁとりあえずお茶しよっかてんで喫茶店に入ります。ワシはコーヒー、彼女は甘み系を注文しておりました。でも２人でお茶していてもなにこの違和感！　オッサンと娘のような女子高生ですよ。お話する話題がありません。ワシの場合、だいたい即エッチ出来る潜入が大半でしたから、妙な雰囲気になって困りました。

　でもまぁ喫茶店を出てさて、どうしようかと思っていたら、セーラー服の集団がワシらとすれ違いさまに「あっ○○○ちゃん！　なにしてんの!?　学校さぼっって！　えっ？　なに？　バイト？　ふーん」なんて隣にいたワシの顔をジロジロ。中にいた１人のコが気付いたらしく「あっわかった！　アッハハハハハ！」なんて大笑い。

　彼女のバイトの内容のことを知っていたらしくキャハキャハ大騒ぎしております。もぉワシはどうしたらいいか大弱りです。「あのコたち。同じ学校のコ？」と彼女に聞くと、うん、同じクラスのコ」などとクスクス笑っておりました。

　こりゃヤバイってんでワシは彼女とその後どうするでもなく別れたのでした。ほんのひとときの女子高生とのデートというか、まぁお茶しただけですが、同級生のコたちからはエロオヤジに見られたのは間違いないね。実際エロオヤジだからしょうがないか。トホホホ。

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。